都営バス資料館

池86・×深夜09

る[池86][深夜09]←[602]←トロリー102

担当営業所

早稲田営業所

運行区間・運行回数

系統・枝番 起点、経由地、終点           備考 キロ程(往/復) 平日 土曜 休日
池86折返-4 池袋駅東口~高田馬場2~新宿伊勢丹 4.910km 1 1
池86出入-2 早稲田→新宿伊勢丹→渋谷駅東口→新宿伊勢丹→池袋駅東口 16.574km 3 2 1
池86折返-3 池袋駅東口→新宿伊勢丹→渋谷駅東口→新宿伊勢丹→池袋駅東口 17.694km 23 18 16
池86 池袋サンシャインシティ→新宿伊勢丹→渋谷駅東口→新宿伊勢丹→池袋サンシャィンシティ 20.174km 16 16 11
池86折返-1 池袋サンシャインシティ→新宿伊勢丹→渋谷駅東口→新宿伊勢丹→池袋駅東口 18.934km 13 11 15
池86折返-2 池袋駅東口→新宿伊勢丹→渋谷駅東口→新宿伊勢丹→池袋サンシャィンシティ 18.934km 11 15 14
池86出入-1 早稲田~高田馬場2~池袋駅東口 3.860/4.320km 11 9 11 5 10 4
池86出入-3 池袋駅東口→新宿伊勢丹→渋谷駅東口→新宿伊勢丹→早稲田 17.034km 1 1 1
池86臨時 早稲田→江戸川橋→池袋駅東口(臨時) 3.858km ** ** ** ** ** **


現在

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要               
602 S43. 3.31 戸山 8.757km トロリーバス102系統(池袋駅~品川駅)代替で池袋駅東口~渋谷駅東口が開業
602 S46.12. 1 早稲田 *** 戸山支所の閉所、早稲田への移転に伴い早稲田に移管
池86 S47.11.12 早稲田 *** 新系統番号化、池86とする
池86 S53.10. 5 早稲田 10.342/ 9.862km サンシャインシティ開業により、池袋サンシャインシティ~池袋駅東口を延長
深夜09 H 1.12.15 早稲田 5.770/ 5.520km 新宿駅西口~池袋駅東口が開通
池86乙 H 1.12.15 早稲田 5.520km 新宿駅西口←池袋駅東口が開通(夜前バス)
池86 H 2. 7.21 早稲田 9.682/ 9.742km 東池袋4~渋谷駅東口に変更。池袋サンシャインシティの停留所を廃止
深夜09 H 8. 1. 4 早稲田 *** 新宿駅西口~池袋駅東口が廃止
池86乙 H 8. 1. 4 早稲田 *** 新宿駅西口←池袋駅東口が廃止
池86折 H15. 1.14 早稲田 *** 池袋駅東口発着の折返の池袋駅東口付近の経路を一部変更
池86出入 H15. 6.18 早稲田 *** 西早稲田~早稲田車庫間を環状4号(甘泉園公園)経由とする
池86出入 H16. 4. 1 新宿 *** 渋谷駅東口→新宿伊勢丹、新宿伊勢丹→渋谷駅西口を開設、新宿支所が担当
池86出入 H18. 4. 1 (新宿) *** 新宿支所を新宿分駐所に格下げ
池86出入 H19. 3.26 (新宿) *** 新宿伊勢丹→渋谷駅西口を新宿車庫→渋谷駅西口に変更延長
池86 H20. 6.14 早稲田 東池袋4~池袋駅東口を短縮
池86出入 H21. 4. 1 (新宿) *** 新宿車庫~渋谷駅について、渋88出入に系統番号を変更
池86 H30.4.1 早稲田 池袋駅東口~池袋サンシャインシティを延長
池86 H30. 4. 1 早稲田 20.174km 池袋サンシャインシティ~渋谷駅東口~池袋サンシャインシティ
池86折返-3 H30. 4. 1 早稲田 17.694km 池袋駅東口→渋谷駅東口→池袋駅東口を池86から変更
池86折返-4 H30. 4. 1 早稲田 4.910km 池袋駅東口~新宿伊勢丹を池86折返-1から変更

路線概要

 池袋駅から渋谷駅までを明治通りに沿って結ぶ。渋谷・新宿・池袋と主要な繁華街を結び、乗客は終日多く、本数も昼間は1時間に5本程度運転されている。真下を副都心線が走っているが、うまくすみ分けている。これ以外に出入庫として、高田馬場二丁目から折れて早稲田の車庫へ向かう枝系統が存在する。
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池袋駅東口を出発したバスは、駅前を左折し、以後は渋谷まで明治通りを南下していく。千登世橋停留所の先で目白通りとの立体交差である千登世橋をくぐり、緩やかな坂道を都電と併走しながら下る。かつてはサンシャイン60を背景に都電・都バスが坂を下る姿を眺められたものだが、現在ではその手前に高層マンションが建ってしまった。
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高田・戸塚の2地名の合成で命名された神田川の高戸橋を渡る。馬場口交差点で早稲田車庫発着の出入庫は早稲田通りへと曲がり西早稲田方向へと向かう。都電と同様に新目白通りで左折しても良さそうなものだが、律儀と言うべきか。諏訪町交差点を通り過ぎると戸山エリアである。この辺り一帯、以前は陸軍戸山学校敷地であったが、今では都立戸山高校や障害者センター、早稲田大学理工学部、戸山ハイツ等に姿を変えている(コラム参照)。
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学習院女子大学前から都立障害者センター前にかけて、地下鉄副都心線の西早稲田駅があるが、既存の停留所名が学校名や公共施設名であることもあったのか、副都心線開通時に改称が行われなかった。
都立障害者センター前停留所の前には、新宿ステパと呼ばれるロードサイド型商業施設がある。ステパとは「ステーションパーク」の略のようで、山手線内には幾分珍しいドライブスルーも。
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敷地内にはローソンやマクドナルド、ユニクロ、ファミリーレストランのビッグボーイ等が並んでいる。この場所は以前グリーンキャブの営業所があったが諸事情で土地を手放して、国際興業が入手して駐車場そして新宿ステパができた。現在の保有権は別の会社に移っているようだ。
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この土地を国際興業が保有していた頃は、当時国際興業グループであった山梨交通のバス車輌が止まっていることがあった。これは中央高速バスの山梨交通担当便の乗務員食事休憩滞泊場所として使っており、国際興業の駐車場をクローズして新宿ステパが完成した後も、ビックボーイの脇にバスを駐車させて、食事休憩場所として使っていたようだ。
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日清食品前停留所を過ぎ、花園神社の前を通って新宿伊勢丹停留所へ。乗客の大半がここで入れ替わる。伊勢丹の休店日など道路に余裕があるとここで時間調整することも多い。
更にバスは明治通りを南下し、新宿四丁目停留所は新宿駅最寄りのバス停。この先は停留所間隔が若干長くなる。タカシマヤタイムズスクエアを右に見て、服部料理専門学校が見えてくると千駄ヶ谷五丁目停留所。この停留所の前付近は空き地になっているのが見えるが、これは明治通り新宿バイパスとの接続部で平成28年完成を目指して工事が進められているためだ。
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さらに進み、JR中央線のガードを抜けると北参道となる。明治神宮の北参道が近いことから名付けられたのだろう。副都心線の北参道駅の真上だが停留所名に「駅」は付かない。千駄ヶ谷小学校停留所を過ぎるとバスは原宿エリアとなり、原宿警察署、東郷記念館と落ち着いたエリアを右手に見ながら進むと、両脇には服飾店やファッション雑貨店が並ぶ活気のあるエリアとなる。表参道の渋谷方面停留所前には東急プラザ表参道原宿、道を挟んで反対側にはラフォーレ原宿とトレンドを発信し続けるビルが並んでいる。
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前方に山手線が見えてくると、神宮前六丁目交差点にさしかかり、右折して明治通りと分かれてラケット状循環区間へと進む。西武百貨店渋谷店前にある渋谷駅西口停留所で大半の乗客はここで下車するが、次の渋谷駅東口へ乗り通す客も。一方でここから乗車して新宿方面へと向かう客の姿も見られる。確実に座れるからだろう。
ハチ公前のスクランブル交差点を左折し、山手線のガードを抜けて左折すると渋谷駅東口である。
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たいていはここで時間調整のため数分停車して再び池袋駅方面へと発車する。
さて渋谷駅東口停留所から[池86]に乗車しようとすると、時折運転手が運転席におらず、なぜか警備員が運賃箱の前に立っていることがある。
では乗務員さんはいずこへ? 答えは目の前の渋谷東急REIホテル(渋谷東急イン)のお手洗い。
乗務員さんだって、渋滞に巻き込まれ長時間運転していればお手洗いに行きたいこともある。[池86]がそういう路線環境を乗客は知っているので、乗務員さんがいないときはトイレ休憩。帰ってくるのを待つのがここでの流儀。
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以前は警備員がいなかったが、乗客も乗客で慣れたもので、何食わぬ顔で運賃箱にお金を投入したり、バスカードをカードリーダーに通したり。運転手がいないときに複数人でバスカード乗車の場合は人数分通すのが礼儀。昔のおおらかだった時代の話である。

歴史

 戦前の明治通りを通る系統に関しては[早77]の項を参照のこと。この系統の直接の祖先となるトロリーバス102系統は、上野~今井に続く第二期開業区間として昭和30年に池袋駅から千駄ヶ谷四丁目までが開通した。随分と中途半端な終点だが、当初の品川までの計画に対して東急や渋谷区が難色を示したためのようだ。それが解決したのか、半年後に渋谷駅まで、さらに1年後の昭和31年9月に品川駅まで延伸された。道玄坂上~大橋では玉電と併走する姿も見られた。
 なお、当初は渋谷駅止まりの場合、明治通りを南下して今の渋谷駅東口で終点となった後、明治通り上に折り返しのUターンをする架線が引かれていたが、昭和33年4月に今の[池86]と同様に一周して戻るルートに変更された。
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 その後、昭和42年に再び池袋~渋谷に短縮され、昭和43年3月に全線が廃止された。当初から渋谷駅~品川駅を運行する本数はあまり多くなく、昭和39年の乗降調査では千駄ヶ谷四丁目まで208回、渋谷駅東口までは194回と頻発していたのに対して品川駅までは61回となっている。代替に際しても渋谷駅以南は都営のエリア外で東急の渋谷駅~大井町駅(現在の[渋41])が並行しているということもあり、代替区間は池袋~渋谷のみとなった。系統番号は[602]、新番号化に伴い[池86]となった。
 代替当初は、トロリーバスを引き継いで路線途中にある戸山が引き続き代替バスを担当したが、都電早稲田車庫跡地への移転に伴い、そのまま早稲田に移管された。
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 その後は、池袋側の末端を除き基本的な運行区間は変わっていない。山手線からはさほど離れていない区間であるが、需要は非常に多く、本数はかなり多く設定され、平成12年まで150回を越えていた。
 明治通りは渋滞多発地帯で、特に新宿付近は甲州街道への右左折に加え伊勢丹への駐車場待ちの車がたまることもあってボトルネックになりやすく、しばしば大渋滞を引き起こしていた。そのようなこともあり、昭和57年には都営バス初のバスロケーションシステムが導入されている。次のバスがどこにいるかというイライラを減らし、所要時間を表示する先進的なシステムは好評をもって迎えられた。
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 沿線に障害者センターを抱えている事情もあるのか、低床車の初期からまとまった数のリフトつきバスが入り、[池86]専属で運行されていたのも特徴だろう。
 平成12年12月の大江戸線改編でも[早77]ほどの本数減は見られず、1割程度の減便で乗り切っており、終日5~8分間隔を保っていた。
 平成20年6月にはこの路線最大のライバルとなる副都心線が開業し、池袋~渋谷の全線で並行することになった。しかし、駅数の少なさや駅の深さ、各駅に停まる地下鉄がさほど本数が多くないという要素もあったのか、[池86]の廃止や分割はなされず本数半減で乗り切った。むしろ、予想より移行せずに混雑度合いが激しくなったのか、翌年の4月の改正で増便され、昼間15分だったものが10~12分間隔に増えたのは驚きと言える。副都心線とバスの果たす役割は別物だということだろう。
 そして、平成2x年には豊島区からの要請もあって再度池袋サンシャインシティに延伸した。回り方は以前とほぼ同じだが、途中停留所は設けられておらず、池袋駅東口の次は池袋サンシャインシティとなる。昼間の大部分の便と朝夕の一部が再び発着するようになり、操車所としても使われているようだ。

終点の移り変わり

 代替当初はトロリーバスの設定を継いで全便が池袋駅東口発着だったが、昭和53年にオープンした池袋サンシャインシティに乗り入れるようになった。西武百貨店前の池袋駅東口で客を降ろした後、東口を右折してグリーン大通りに入り、首都高下の東池袋交差点を左折し、サンシャイン前を右折。そのままサンシャインシティの一角を周回するように回り、バスターミナルに入って終点となった。同時に地上部には現在の西友付近にサンシャインシティ南口、アニメイトの向かい付近に西口停留所が設けられた。詳しくは終点・折返所の項も参照。池袋駅東口を出た後の、「サンシャインシティ南口まで止まりません」という放送も特別感があった。
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 原則朝夕以外の全便が乗り入れとなり、待機と操車も兼ねるようになったようだ。しかし、ターミナル利用料や所要時間がかかる割に乗客が少ないなどの問題もあったのか、平成2年にはグリーン大通りを直進して東池袋四丁目を終点とするように変更し、日ノ出町操車所で操車するようになった。このときも朝夕以外の全便が乗り入れた。
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 それが変わったのが平成15年1月の改正で、2/3の便が池袋駅東口止まりとなり、南池袋一丁目から東口五差路に直進する道路を経由してグリーン大通りを左折し池袋駅東口に到着するようになった。東池袋四丁目行きとは降車箇所が異なるため、池袋駅止まりは方向幕の地色が橙色地になった。
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 このときに車外放送にも「協和通り経由」という文面が加えられたが、確かにグリーン大通りにかけての通りを協和通りと称しているようだ。マイナーな通り名を採用したものである。
 平成20年6月には全便池袋駅東口止まりとなったが、方向幕の橙色地はそのままである。今となっては区別する意味もなく、渋谷駅行きは白地、池袋駅行きは橙色地と不思議な状態になっているが、方向幕車の減少とともにだんだん忘れ去られていくのだろう。
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 池袋駅止まりのルートは、当初は西武前の本線の停留所で終点となった後、そのまま直進して[王40]等が合流してくる旧豊島区役所手前の交差点を鋭角で右折し、グリーン大通りを右折して池袋駅の発車停留所につけていた。現在でも旧区役所手前が路線バス以外右折禁止の標識があるのが名残となっている。なお、平成15年の改編以前から現在のような折り返しルートに変わっていたようだ。

出入庫

 始発最終を除き、出入庫は池袋駅東口~早稲田がほとんどを占めている。東池袋四丁目乗り入れ時代も出入庫だけは池袋駅東口発着の設定が多かった。これ以外にも、ダイヤの都合なのか定期で池袋駅東口・東池袋四丁目~早稲田を回送で出入庫する場合もあり、その場合は護国寺・江戸川橋経由で回っていた。今でも一部便は回送しているほか、ダイヤが乱れると池袋駅への特発送り込みをこのルートで行うこともある。
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 また、[池86]の入庫の行き先表示は「早稲田車庫」だった。車庫の停留所名は「早稲田」だが、これだけ敢えて車庫をつけているのは謎だが、本線上での行き先が違うことのアピールや、高田馬場二丁目から先[早77]と違って馬場下町を通らないからだろうか。
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 平成12年12月に「早稲田・リーガロイヤルホテル」に改称された後も入庫便だけ早稲田車庫を名乗っていたが、平成15年7月に方向幕が切り継がれ、リーガロイヤルに改められた。ただし前面には(早稲田車庫)という副名称つきになり、平成17年4月に「早稲田」に戻った際もカッコ書きでの早稲田車庫という名はそのまま残っている。

渋滞と新宿伊勢丹止まり

 [池86]といえば渋滞。大きなネックとなっているのは新宿伊勢丹を先頭とした渋滞で、特に北行きは車線数が少ないこともあるのか、千駄ヶ谷五丁目から伊勢丹まで連続して詰まっていることも珍しくない。平成5年のダイヤで見ると朝とピーク時の夕方で倍近くの所要時間の差があるくらいだった。これでも周辺道路の開通や、靖国通りから大久保通りまでの拡幅などの効果もあり、昔に比べると所要時間の差は縮まってきている。
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現在は御苑から新宿高校脇を通って千駄ヶ谷五丁目までのバイパストンネルと北参道までの拡幅が工事中で、これができると新宿エリアの牛歩状態もかなり改善できそうだ。ちなみに、平日よりも土曜・休日のほうが所要時間が長めに取られているというのも他には見られない特徴である。
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 このような渋滞によるダイヤ乱れに対応して登場するのが、池袋方面からの新宿伊勢丹止まり。新宿伊勢丹到着後、甲州街道を左折して世界堂の脇を通り明治通りに戻ってきて新宿伊勢丹から営業を再開する。定期便はないにもかわらず、初代バスロケ設置バス停にも最初から「新宿伊勢丹」の欄が用意され、一時待機場となる世界堂脇の御苑通り上には、以前は伊勢丹始発用の始発検知用のポールが存在した。いかに出番が多いかということの現れだろう。
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 平成20年6月の改正までは早朝始発便で伊勢丹始発があり、その改正で伊勢丹始発が消えた代わりに平日午後に伊勢丹止まりが設定された。定期の設定は初めてだろう。今も1往復のみ存在し、一応毎日走る姿が見られるようになっている。

1日1本(L) 新宿が代走

 平成16年4月から新宿支所が[都01](渋谷駅~六本木駅~新橋駅)の一部便を担当することになったため、出入庫として[池86]渋谷駅~新宿伊勢丹の運転を開始した。全区間渋谷駅まで回送でもいいはずだが、早朝・深夜のみ1~2本ずつ運転を開始した。新宿伊勢丹からは靖国通り経由で車庫まで回送となった。
 京都市バスの「代走」に近いが、本線の始発よりも早い・終発よりも遅い時間帯に走っているわけではないが、都営では他車庫の系統番号を借りて営業するのは非常に珍しい。早朝の渋谷駅行きについては、渋谷駅西口で打ち切るため方向幕の表記が凝っていた。
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 さらに、平成19年4月からは、早朝の出庫については新宿車庫から渋谷駅西口まで全区間営業するように改められ、[橋78](新橋駅~新宿車庫、新宿の巻を参照)廃止以来約25年ぶりに新宿駅南口を経由する営業便が復活した。平成21年4月には新宿がはとバス委託されて[都01]の所管から外れたが、新たに[渋88](渋谷駅~神谷町駅~新橋駅)を受け持った。この際に新宿伊勢丹行きも新宿車庫行きに改められたが、系統番号は[渋88出入]となり、[池86]グループからは外れてしまった。

深夜09

 平成元年に[池86][早77]沿線にも深夜バスが開業した。新宿駅西口を出ると明治通りに入り池袋へと向かうという2系統が合体したルートであった。新宿駅西口付近は[早77]と同じく池袋方面は伊勢丹経由、新宿方面は靖国通り経由となっていた。最終は池袋・新宿双方から早稲田へ直接入庫する便が設定され、午前1時を過ぎても終バスがあるという非常に恵まれた地域となった。
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 事実、最初は好調な滑り出しだったようだ。しかしバブル崩壊の波は厳しかった。乗客人員はわずか数年で半分まで落ち込んでしまっており、採算が取れない系統となってしまったようで、平成7年の年末の運行を限りに廃止となってしまった。なお、送り込みのための通常運賃で乗れる深夜前バスが存在し、[池86乙]表示で池袋駅東口→新宿駅西口が運転された。[池86]本線が23時まで走っていることもあり、片道のみの設定だった。

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