車庫の概要
王子駅を中心に、北区の都営バスエリア(京浜東北線の東側)を担当する。輸送効率のよい路線が多く、短距離の路線も多いが、唯一王子駅と関係なく山手線の内側まで大きく入り込む[東43]も担当している。王子駅から豊島五丁目団地の区間は北営業所の独占ドル箱区間である。
所管系統
系統・枝番 | 起点、経由地、終点 | 備考 | キロ程(往/復) | 平日 | 土曜 | 休日 | |||
→ | ← | → | ← | → | ← | ||||
王40甲 | 池袋駅東口~西巣鴨~王子駅~豊島5団地~荒川土手~西新井駅 | 11.090/11.010km | 134 | 136 | 134 | 133 | 142 | 141 | |
王40甲折返-2 | 池袋駅東口←西巣鴨←王子駅←豊島5団地←荒川土手操車所 | 7.630km | 1 | 1 | |||||
王40甲折返-3 | 池袋駅東口~西巣鴨~王子駅~豊島5団地 | 5.990/5.830km | 1 | 1 | 1 | ||||
王40甲折返-4 | 豊島5団地~荒川土手~西新井駅 | 5.100/5.180km | 3 | 8 | 9 | 11 | 8 | 9 | |
王40甲折返-5 | 宮城2→荒川土手→西新井駅 | 4.650km | 1 | 1 | |||||
王40甲出入-1 | 北車庫~王子駅~豊島5団地~荒川土手~西新井駅 | 9.580/9.660km | 8 | 3 | 7 | 3 | 3 | 3 | |
王40甲出入-2 | 池袋駅東口~西巣鴨~王子駅(←溝田橋交差点)~北車庫 | 6.970/6.860km | 17 | 13 | 18 | 18 | 18 | 20 | |
王40甲折返-1 | 王子駅→豊島5団地→荒川土手→西新井駅 | 6.850km | 1 | 1 | 1 | ||||
王40甲折返-6 | 池袋駅東口←西新井駅←王子駅←豊島5団地←宮城2 | 6.280km | 1 | 1 | |||||
王40甲折返-7 | 池袋駅東口→西巣鴨→王子駅→豊島5団地→荒川土手→江北4 | 8.740km | 1 | 1 | 1 | ||||
王41 | 王子駅~王子5~新田橋~新田2~新田1 | 3.803km | 70 | 70 | 61 | 62 | 44 | 50 | |
王41出入 | 北車庫~王子駅 | 2.730km | 17 | 14 | 15 | 16 | 7 | 11 | |
王41折返 | 王子駅→王子5→新田橋→新田2 | 3.203km | 1 | ||||||
王45 | 王子駅~王子5~新田橋~小台土手上~千住桜木~北千住駅 | 9.815/9.745km | 25 | 25 | 18 | 18 | 14 | 14 | |
王57 | 赤羽駅東口~北車庫~王子5~王子駅~豊島5団地 | 6.590/6.540km | 67 | 67 | 57 | 57 | 53 | 54 | |
王57折返-2 | 王子駅~豊島5団地 | 1.750km | 101 | 101 | 85 | 83 | 42 | 43 | |
王57出入 | 北車庫~王子5~王子駅~豊島5団地 | 4.480km | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | |
東43甲-1 | 荒川土手操車所→小台→田端駅→駒込病院→御茶ノ水駅→東京駅北口 | 12.390km | 27 | 23 | 22 | ||||
東43甲-2 | 荒川土手←小台←田端駅←駒込病院←御茶ノ水駅←東京駅北口 | 12.210km | 28 | 24 | 23 | ||||
東43甲折返-1 | 荒川土手操車所→小台→田端駅→駒込病院 | 6.070km | 46 | 36 | 29 | ||||
東43甲折返-2 | 荒川土手←小台←田端駅←駒込病院 | 5.970km | 48 | 40 | 30 | ||||
東43甲折返-3 | 荒川土手操車所→小台→田端駅 | 5.050km | 1 | 1 | |||||
東43甲折返-4 | 荒川土手←小台←田端駅 | 4.950km | 2 | 2 | 2 | ||||
東43甲折返-5 | 豊島5団地~小台~田端駅~駒込病院 | 5.170km | 9 | 8 | 3 | ||||
東43甲折返-6 | 向丘2→御茶ノ水駅→東京駅北口 | 5.580km | 1 | 1 | 1 | ||||
東43丙折返-1 | 江北駅~荒川土手~小台~田端駅~駒込病院 | 7.260/7.360km | 5 | 4 | 5 | 4 | 5 | 4 | |
王40丙 | 王子駅→豊島5団地→江南中学校→宮城都営住宅→豊島5団地→王子駅 | 5.930km | 25 | 25 | 25 | ||||
王40丙折返 | 王子駅←豊島5団地←江南中学校 | 3.020km | 1 | 1 | 1 | ||||
王55-1 | 王子駅~王子5~新豊橋~ハートアイランド東~新田1 | 4.566km | 29 | 30 | 32 | 32 | 25 | 25 | |
王55折返-1 | 王子駅→新豊橋→ハートアイランド東→新豊橋→王子駅 | 6.566km | 37 | ||||||
王55-2 | 池袋駅東口~王子駅~王子5~新豊橋~ハートアイランド東~新田1 | 8.806/8.646km | 34 | 35 | 40 | 40 | 42 | 42 | |
王55折返-2 | 王子駅→王子5→新豊橋→ハートアイランド東→新田2 | 3.966km | 2 | ||||||
王55折返-3 | 王子駅←新豊橋←ハートアイランド西 | 3.521km | 5 | ||||||
深夜02★ | 王子駅~豊島5団地 | 1.750km | 4 | 4 | |||||
深夜02★ | 池袋駅東口~西巣鴨~王子駅~豊島5団地 | 5.990/5.830km | 1 | ||||||
深夜11★ | 王子駅→王子5→新豊橋→ハートアイランド東→新田2 | 3.966km | 4 |
基本データ
住所 | 〒115-0043 北区神谷3-10-6 |
開設期間 | |
交通機関 | バス:北車庫前(王57) 鉄道:[地下鉄]志茂 |
基本配置 | 旧基本車種:日産ディーゼル、旧合成音声機:クラリオン、旧次停留所機:クラリオン |
沿革
年月日 | できごと |
S 3. 5 | 王電バス滝野川営業所が開所 |
S17. 2. 1 | 陸上交通事業調整法に基づいて一元化、東京市電気局滝野川自動車営業所となる |
S19.11.19 | 戦災被害により、大塚自動車営業所滝野川分車庫に格下げ |
S24. 3.30 | 復旧、滝野川自動車営業所に格上げ |
S43. 3.31 | トロリーバス廃止により昭和町派出所を廃止、代替で昭和町分車庫を開設 |
S55. 4. 4 | 滝野川営業所・昭和町分車庫を統合して移転改称、北自動車営業所とする |
歴代所管一覧
年月日 | 所管開始時の区間 | 所管開始 | 所管終了 | 備考 |
9[1] | 池袋駅東口~王子駅 | S24. 3.30 | S32. 1.11 | →トロリーバス化 |
105 | 志村橋~東京駅北口 | S24. 3.30 | S24年度 | →移管(大塚) |
17[2]→東43 | 荒川土手~田端町 | S24. 8. 1 | 運転中 | |
116 | 川口駅~上野~東京駅八重洲口 | S24.10. 1 | S37 | →移管(志村) |
30[1] | 駒込駅~御茶ノ水駅 | S24.12.15 | S25. 2.15 | 廃止 |
10→王40 | 王子駅~西新井駅 | S25年度前半 | 運転中 | |
31→王41 | 王子駅~野新田 | S25.12.25 | S53.10.31 | →移管(志村) |
4[2] | 田端駅~熊野前 | S26. 3. 1 | S47. 7. 1 | →移管(千住) |
42 | 王子駅~東十条6 | S27. 7. 5 | S34.10.31 | →移管(志村) |
43 | 巣鴨駅~浅草雷門 | S27. 7.10 | S33. 9.17 | →移管(大塚) |
64 | 王子駅~板橋10 | S29. 4. 1 | S37 | →移管(志村) |
73→王45 | 王子駅~足立区役所 | S34. 2. 1 | S53.10.31 | →移管(志村) |
133 | 越谷駅~池袋駅東口 | S36. 4.20 | S45. 3.14 | 廃止 |
10乙→王40乙 | 王子駅~宮城循環 | S41. 9.21 | S63.10.30 | →移管(練馬) |
537乙 | 駒込駅~東京駅北口 | S42.12.10 | S44. 6. 8 | 廃止 |
603 | 池袋駅東口~亀戸駅 | S43. 3.31 | S46. 3.16 | 廃止 |
604→草64 | 池袋駅東口~浅草雷門 | S46. 3.17 | S57. 3.28 | →移管(巣鴨) |
王41 | 王子駅~新田1 | S57. 3.29 | 運転中 | |
王45 | 王子駅~足立区役所 | S57. 3.29 | 運転中 | |
王57 | 赤羽駅東口~豊島5団地 | S57. 3.29 | 運転中 | |
王40乙[2] | 王子駅~豊島循環 | S63.10.31 | H19. 3.25 | 廃止 |
深夜02 | 王子駅~豊島5団地 | S63.12. 5 | 運転中 | |
王40丙 | 王子駅~宮城循環 | H 3.11.29? | 運転中 | |
急行03 | 池袋駅東口~豊島5団地 | H12.12.12 | H15. 3.16 | 廃止 |
王46 | 王子駅~加賀団地 | H15. 3.17 | H20. 3.29 | →移管(巣鴨) |
王55 | 王子駅~ハートアイランド | H16. 4. 1 | 運転中 | |
深夜11 | 王子駅→新田2 | H20. 3.31 | 運転中 |
営業所の歴史
北営業所は、かつての滝野川営業所と昭和町分車庫を統合して昭和55年に誕生した。
滝野川営業所の開設は昭和5年のことで、王子電気軌道のバス部門の営業所として誕生した。『王子電気軌道30年史』によれば、昭和5年3月に営業所の建物が完成している。王子電軌のバス事業は昭和4年の王子~赤羽開業がはじまりで、そのときは赤羽に車庫があったようだ。昭和5年の池袋~王子延伸から使い始めたのだろう。敷地は明治通りから少し引っ込んだところにあり、明治通り上に同名の停留所があった。
昭和17年の東京市統合直後は以下の4系統を所管した。全て旧王子電軌の系統で、1系統のみ新谷町(→南千住)に移管した以外は変わっていない。
[31]池袋駅~王子駅~成立商業
[32]池袋駅~王子駅~荒川土手
[36]王子駅~荒川土手~西新井大師
[37]王子駅~三河島駅~坂本二丁目
『東京交通調整史』によれば、これらは王子営業所所管となり、滝野川の名は見えない。王子電軌時代は滝野川・三河島営業所の2営業所体制だったが、それを統合して1営業所の名義にしたのだろうか。
昭和18年6月の改編では[18](池袋駅~西新井大師)・[19](王子駅~浅草)の2系統に集約され、昭和19年5月の改編ではそれをバラして[15](池袋駅~王子駅)・[17](王子駅~西新井大師)・[18](王子駅~浅草)となった。しかし戦争の激化の中、昭和19年11月には大塚営業所の傘下の分車庫扱いとなり、昭和20年の東京大空襲後は4月の時点で王子駅~荒川土手、王子駅~三ノ輪車庫の2系統が細々と残るが、6月には全廃されてしまった。昭和22年の航空写真を見ると、車庫敷地には小さな建物がいくつか見え、奥に露天の車庫がある感じだったようだ。隣接地は戦災で焼けているように見えるが、ギリギリ延焼しなかったのだろうか。
戦後の復旧は早く、昭和21年3月に[9](池袋駅~王子駅、巣鴨の[草64]参照)、[10](王子駅~荒川土手→[王40])がさっそく開通したが、滝野川は分車庫のままで大塚所管という扱いだった。昭和22年6月には初の郊外直通の相互乗り入れ系統として東都乗合(現・国際興業)と共同運行の[105](東京駅降車口~大山→[東55])が、昭和23年12月には[17](荒川土手~上野広小路→[東43])が開業するが、これらも大塚所管という扱いだった。実際は滝野川で運用していたのかもしれないが、どこまで持っていたのかは謎である。
昭和24年3月に晴れて営業所格に復帰、営業所記号は"N"の文字が与えられた。この時点ではM以降の文字が余っていたが、同時期の東荒川=R、洲崎=Sと合わせて意味を持たせたのだろうか。当初は交通局の路線一覧を見る限り[9][105]のみを所管したが、いずれも1年以内に所管から外れて大塚に戻り、大塚の[10][17]を順次受け取っている。当初の計画とは違いが出たのだろうか。[17]の移管は昭和24年8月と少し遅れたことになっているが、5月の時点の運輸省への申請文書では所管系統として[10][17]の2系統のみが上がっている(下図)。大塚だとすると[8](王子駅~浅草寿町)がないのが不自然だが、大塚・滝野川どちらの計画だったのかは判然としない。
▲免許申請資料中の事業計画(昭和24年5月)
さらに東都との共同運行の[116](東京駅八重洲口~川口駅)が昭和24年10月に大塚から移管された。[10]も昭和25年度前半に大塚から移管され、昭和25年12月には新田橋を通る初の系統[31](王子駅~野新田)が新たに登場し、現在の陣容がだいたい出揃った。
昭和20年代後半は休止区間の復活とともにローカル系統が拡充されていく。昭和26年に[4](田端駅~熊野前→[端44]、千住の巻参照)、昭和27年に[42](王子駅~東十条六丁目→[王53])、[43](巣鴨駅~浅草雷門→[草63]、巣鴨の巻参照)、昭和29年には[64](王子駅~板橋十丁目→[王54])という具合である。
これで安定するかに見えたが、昭和34年の志村分車庫開設前後にシャッフルされる。[43]が昭和33年に大塚に移管されるとともに、板橋区方面の系統は志村が分担するようになった。[42]は志村開所と同時に移管、昭和38年頃に[64][116]も移管となった。代わりに足立区役所連絡の[73](王子駅~足立区役所→[王45])が昭和34年にできたほか、東武と共同運行の[133](池袋駅東口~越ヶ谷駅)が昭和36年に登場した。
規模の拡大に対応するように、車庫の敷地も拡張した。昭和38年の航空写真を見ると南側に置き場が広がり、相当いっぱいに車を並べていることが分かる。後年の住宅地図によれば、左側の縦に並ぶ建物は事務所・整備場、右側の通り沿いには倉庫があったようだ。
昭和42年12月に都電代替で[537乙](駒込駅~東京駅北口)を新たに持ったほか、昭和43年3月にはトロリーバスの代替で[603](池袋駅東口~亀戸駅)が開通。[603]はトロリーバスを運行した昭和町無軌条電車営業所がそのままバスの車庫となり、滝野川傘下の昭和町分車庫として[603]を専属に担当した。
昭和町分車庫は、尾久駅から王子寄りに少し進んだ明治通り沿いにあり、通りに面して営業所の建物、幾分奥まったところに車庫があった。航空写真を比較すると、格納の向きが違うのみで、トロリーバスの車庫を使いまわしていることが分かる。昭和46年3月の[603]の廃止後は[604](池袋駅東口~浅草寿町→[草64])のみを所管した。車庫収容面積は1,603m2、うち屋内は120m2とほぼ露天の車庫だった(昭和46年3月現在)。なお、滝野川は4,466m2(配下の操車所596m2を含む)、うち屋内は363m2となっている。
長距離路線をあまり持っておらず、エリア内に都電の路線も少なかったためか、昭和40年代の路線再編の動きは他営業所に比較して少ない。 [133]が昭和45年に廃止、[537乙]も乗客僅少で昭和44年6月に廃止、[603]が昭和46年に廃止された程度だった。長らく滝野川で持っていた[4]も営業所間の調整で昭和47年に千住に移管され、昭和47年11月に新系統番号化されたときの所管は[王40][王41][東43][王45][草64]と今に近い布陣である。
これらの多くは乗客の多い路線であり、昭和50年代の財政再建による大量廃止ともほぼ無縁だった。ただし、隣の志村の所管がほぼ全廃となるため、昭和53年10月の改編時に[王41][王45]を移した。これで滝野川の所管は僅か3系統となった。
滝野川・昭和町ともに老朽化や手狭といった問題があり、検討の結果、郊外に移転・統合して北区志茂の北本通り沿いに新たに営業所を設けることとした。元々は理研鋼材・王子製鉄の事務所や工場があったが、昭和50年代前半に移転等で空地になっていた土地であった。
跡地はそれぞれ公共施設となった。滝野川は豊島区の西巣鴨体育場となり、テニス場のほか、アーチェリー場が併設されているのが特徴である。昭和町は手前の営業所跡地は公園に、奥の車庫跡地は図書館や区民センターになっている。
こうして誕生した北営業所であるが、昭和55年4月の所管系統は変わらず3系統のみだった。これで106輛の規模というのは、いかに1系統あたりの所要台数が多かったかが分かる。そして、昭和57年3月に志村閉所により[王41][王45]が出戻り、[王57](豊島五丁目団地~赤羽駅東口)を新たに担当、代わりに[草64]が巣鴨に移管されて、ほぼ今の姿が完成した。
昭和63年10月には[王40乙]豊島循環を開設して宮城循環を練馬に移管、12月には王子駅~豊島五丁目団
地の深夜バスが開設された。平成3年には南北線の赤羽岩淵~駒込の開業で[王57]が減便されたが、路線廃止はなくそれなりの本数を維持し続けた。
当初は正方形に近い敷地で裏手の隅田川沿いには公園があったが、平成4年頃に赤羽警察署・水道局(神谷ポンプ場)が北営業所の南側に移転してくることになり、そのままでは警察署の間口が狭くなるため換地することになった。北営業所は隅田川沿いの奥まで細長い敷地となり、通り入口側に庁舎を新たに建設、また一番奥には交通局寮を建設し装いも新たになった。
平成12年には新たな試みで[急行03](池袋駅東口~豊島五丁目団地)が開業するも不発で平成15年3月に廃止。それと入れ替わりで足立区の要請もあり[王46](王子駅~加賀団地)が開通。国際興業エリアに足を踏み入れたが、乗客が転移するには至らず、本数が伸びないまま平成20年3月に巣鴨に移管している。また、平成24年春には日暮里舎人ライナー代行時の予備となるべく、僅かながら[里48](日暮里駅~見沼代親水公園駅)を担当するようになった。北営業所からだとかなりの回送距離となるが、代行時のリスク分散ということだろう。
これらの路線に加えて、近年急成長を遂げたのが[王55](池袋駅東口~ハートアイランド東~新田一丁目)である。ハートアイランドは荒川と隅田川に挟まれた新田地区の工場跡地の再開発で誕生したマンション群で、手ごろな価格もあって住民が開業時の平成16年からの10年間で7,000人近く増加した。これに合わせて、平成16年に王子駅~ハートアイランドで開業した[王55]は、数度にわたる増便と延伸、深夜バス開設(平成20年)を経て北の基幹路線に成長している。
所管系統は [王45]を除きいずれもまとまった本数が確保されており、新たな鉄道計画もなく、今後とも城北の雄として活躍が続きそうだ。