担当営業所
臨海営業所
運行区間
系統 | 区間 | 距離 | 備考 |
本 | 小岩駅~一之江駅~葛西駅~葛西臨海公園駅 | 12.720km | 土休日のみ |
年表
系統 | 年月日 | 営業所 | 距離 | 概要 |
二階02 | H 1.10.11 | 臨海 | 12.700km | 小岩駅~葛西臨海公園駅が開通、京成と相互乗り入れ。 |
二階02 | ? | 臨海 | 12.700km | 土休日のみの運転に変更 |
二階02 | H12.10. 1 | 臨海 | 12.700km | 小岩駅~葛西臨海公園駅を廃止 |
路線概要・歴史
昭和55年の上野~浅草の二階建てバス(南千住の巻参照)以来、9年ぶりに作られた二階建てバスの系統である。平成元年10月の葛西臨海水族園開園にあわせて、小岩駅と葛西臨海公園駅を結んだ。京成との共同運行で、小岩駅から千葉街道経由で鹿本中学校に出て、環七を南下して一之江駅に停車。その後も環七を進み、葛西駅・総合レクリエーション公園・葛西臨海公園駅のみに停車となっていた。運賃は、一般路線200円の時代では小岩駅~葛西駅以遠は倍額の400円、その他の区間は250円となっていた。
昭和末期の各自治体に配られた、いわゆる「ふるさと創生一億円基金」を用いたもので、専用の二階建てバスが都営2輛と京成1輛に割り当てられた。車輛費用は当時の区議会議事録によれば3輛で1億8千万円だった模様。当初は日によってダイヤが分かれ、土休、学校休み、ゴールデンウェーク、都民の日、千葉県民の日は3輛運転(以下、土休日ダイヤ)で小岩駅と一之江駅発着がそれぞれ11.5往復設定された。一之江駅以南は30分間隔である。平日は原則2輛で都営のみの運転で、小岩駅7.5往復、一之江駅5.5往復、葛西駅0.5往復。水族館の休園日(月曜日)は1輛運転に減り、小岩駅4.5往復、一之江駅2往復、葛西駅0.5往復の設定だった。
しかし、乗客は思ったほど定着しなかったようで、平成4年頃に水族館休園日は運休、残る平日も1輛運転で小岩駅~葛西臨海公園駅を3往復するだけになる。ちょうどこの頃からの都営バス路線案内にPRが載ったり、'90年代前半に各種出していたレジャー向けパンフレットで必ず紹介されていたりしたのはテコ入れの意味もあったのだろう。
この改正で土休日ダイヤは小岩駅~葛西臨海公園駅の通し運転だけに改められた。平成6年度からは平日運転日は葛西駅~葛西臨海公園駅を10往復するように改め葛西駅以北は運休となった。この短距離では二階建てを楽しむといっても微妙だろう。平成9年度上半期には土休日ダイヤ以外の日は運休となり、車輛の老朽化とともに平成12年9月限りで廃止されてしまった。廃止のチラシには試験運行中の[船31]が記載されているが、これも[二階02]の後を追うようにすぐ廃止されたのが侘しさを感じる。
その7年後の平成19年、江戸川区の南北交通の不便さを解消する目的で、京成バスが急行バス環七シャトル(小岩駅・亀有駅~葛西臨海公園駅~東京ディズニーリゾート)の試験運行を始めた。実用的な本数、普通のバスと同じ運賃、ディズニーにも直通というのが支持され、年々増発となり平成21年からは本格運行になった。「シャトル☆セブン」という愛称もつき、今では1時間に3~4本程度は確保されている。