都営バス資料館

×四80

[四80]

担当営業所

新宿営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
四谷駅~赤坂見附~赤坂アークヒルズ 3.090/ 3.600km 平日のみ

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
四80  S61. 4.17 新宿 3.093/ 3.603km 四谷駅~赤坂アークヒルズが開通
四80 S61 新宿・品川 *** 品川が参入、新宿・品川の共管となる
四80 H 1頃 新宿・品川 *** 品川が撤退、新宿の単独所管となる
四80  H 9. 9.30 新宿 3.090/ 3.600km 南北線溜池山王延伸に伴い土曜休日は運休となる
四80  H12.12.12 新宿 ***  四谷駅~赤坂アークヒルズを廃止

路線概要

atozc_359  四谷駅と、赤坂アークヒルズを結ぶ短距離路線である。四谷駅は駅裏のバス乗り場から発車する。四谷の新宿区設の小売市場が面している(現在は廃止)が、都心にありながら路地裏で閑散としており、エアポケットのような立地でもある。
 四谷駅を出発すると、新宿通りと交差し、四谷見附の交差点を過ぎたすぐのところに「四谷見附」。地下鉄の駅はこちらの方が近くて便利である。迎賓館の正門を右手に見ながら外堀通りを進み、ホテルニューオータニのタワーを左に見つつ快調に坂を下ると、赤坂プリンスの特徴ある建物が目前にそびえ立つのが見え、赤坂見附。東急プラザの前に停留所があった。
 ここからは外堀通りをしばらく進み、日枝神社の立派な参道を左に見ると山王下。裏手は官庁街で、国会議事堂や首相官邸も近く、道路に警備の警官が立っている姿も見られる。首都高が見えてくると溜池交差点を右折し、曲がった先に溜池停留所がある。ここは[都01]と共用であった。その次が赤坂アークヒルズの停留所で、バスは専用の折返所である構内に入って終点となる。
 赤坂アークヒルズ発は、中央分離帯もあって直接溜池方面に出られないため、四谷駅とは逆方向となる飯倉に向けてしばらく走り、首都高の谷町ジャンクションの少し先で道路の切れ目を使ってUターンし、改めて溜池方面に戻っていた。そのため、構内の向かいの六本木通り上の「赤坂アークヒルズ前」にも停車していたが、この間の所要時間は長いと4~5分もかかっており、もし構内停留所で目の前で発車されてしまっても、地下道を渡って向かいの停留所に向かえば充分間に合う距離であった。

歴史

 森ビルが手がけ、都心部の近年の大規模な再開発のさきがけとなった赤坂アークヒルズ。昭和59年にテレビ朝日の放送センターが完成し、オフィスビルや住宅棟も含めた竣工は昭和61年3月、そして10月にはサントリーホールも開場して一通りの施設が揃った。当時の地下鉄の最寄駅としては赤坂、神谷町、六本木、虎ノ門の各駅があったが、いずれも徒歩10分以上は要することもあって、都営バスは停留所名を赤坂二丁目から赤坂アークヒルズに変更し、目の前を通る[都01]を中心となるアクセス路線として活用した。新橋側からの乗客も増加し、[都01]の乗客増にも大きく寄与した。
atozc_361 atozc_362 atozc_363 ▲開通当時のチラシ類
 そして、昭和61年4月に四谷方面からのアクセスとして新設されたのが[四80]であった。受け持ち路線が減少していた新宿営業所にとっては新たなチャレンジとなり、交通局ではこれらの路線をアピールするパンフレットなども作成し集客に努めた。その結果、初年度は2,300人/日だった乗客数は昭和62年度以降4,000人/日弱まで増加していった。営業係数は100前後で収支はおおむね均衡だったが、新たに乗客を増やしたという功績は大きいと言えるだろう。
 開通後は、ラッシュ時の増便対策で、品川が担当していた[四92]の折返便(四谷駅~溜池・虎ノ門)を振り替える形で品川も参入して共管路線となり、平成元年頃までこの共管は続いた。
 しかし、平成9年9月に地下鉄南北線が四ツ谷~溜池山王を延伸、このとき銀座線にも溜池山王駅が開業し、アークヒルズから徒歩数分となる最寄駅が現れた。しかし、南北線の溜池山王駅からは多少遠かったからか、[四80]は廃止にならず、土休日の運行のみ休止されて平日は減便となって運行を継続した。
 それから3年後の平成12年9月、南北線が目黒まで延伸。同時に六本木一丁目駅が開業し、さらに最寄駅ができたとあって息の根を止められた格好になり、平成12年12月の大江戸線全通時の改編で全線廃止となった。[四92]も同時に廃止されたため、四谷見附~溜池の間は都営バスが完全に撤退した区間となった。

方向幕の表示

 [四80]の行き先表示は「四谷駅前」となっていた。同じ四谷駅を発着する[四92]は「四谷見附(四谷駅)」、[四97](品川車庫~青山一丁目駅~四谷駅:当時)は「四谷駅」と全てバラバラだったが、何かしらの意図があったのだろうか。都営バスは、伝統的に停留所の末尾の「前」は取って案内・表示を行っていたため、謎と言える。
 また、[四80]の方向幕には「赤坂アークヒルズ」の表示が2つ用意されていた。実はこれ、赤坂アークヒルズのバス接近案内と連動しており、片方は接近案内が点灯するもの、もう片方は折り返し回送で点灯しないものと分かれていた。同様な例は各地に見られ、渋谷駅の[都01]、北千住駅の[北47]などが挙げられる。
 現在はより詳しい制御ができるようになり、同じ方向幕の表示でも制御用の枝番号を設定して、この番号であれば折り返しで接近表示が反応する、しないといったことも可能になっているため、同じ内容を2コマ用意することはなくなっている。

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