担当営業所
臨海支所
運行区間
系統 | 区間 | 距離 | 備考 |
本 | 今井~一之江駅~松江~京葉交差点~亀戸駅 | 7.128km | |
出入 | 一之江駅~葛西駅~臨海車庫(葛西22) |
年表
系統 | 年月日 | 営業所 | 距離 | 概要 |
亀26 | H2.7.21 | 臨海 | 7.128km | 上26を系統分割、今井~亀戸駅が開通 |
亀26 | H16.4.1 | 臨海 | 7.128km | 臨海に移管、はとバスに運行を委託 |
路線概要
かつてのトロリーバスの末裔で、京葉道路・今井街道経由で東西に亀戸駅と今井を結ぶ。亀戸駅から都心側は[上26](上野公園~亀戸駅)を参照。
亀戸駅を出発し、総武線のガードを抜けた先の交差点を左折して京葉道路にでる。ここから先は東小松川一丁目まで[錦25]と平行するが、錦糸町発で混雑の激しい[錦25]を避けて [亀26]を選んで乗車する客も見られる。
次の水神森停留所の前には、2016年まで『サンストリート』というショッピングモールがあった。城東地区の郊外型モールの草分け的存在であり、新人アイドルのイベントが多く行われることでも有名だったが再開発で閉鎖となった。だが、JR亀戸駅東口の最寄り停留所でもあるため、乗車は比較的多い。
京葉道路を一路東へ。沿線はマンションの増加で人口も増えているようだ。小松川橋を渡り、正式名称「東小松川交差点」、通称京葉交差点を右折して船堀街道へ。交差点の角には有名な宝くじセンターがあり、ジャンボ宝くじ発売時はここ目当てで渋滞が起きることも。首都高速小松川線の下を抜けると左折して今井街道に入る。[新小22]や[平23]、[新小29]も走るため頻繁にバスがすれ違い、「ベルタウン松江」の街灯が並ぶ松江大通り商店街を進む。どことなくレトロな雰囲気で、新宿線開通以前は非常に賑わっていたという。
環七の立体交差をくぐると一之江駅に到着。ロータリーに入るがここで終点とはならず、トロリーバス時代と同様に新中川に架かる瑞江大橋を渡った今井が終点となる。
都営住宅の1階に[亀26]専用の操車所が設けられている。この都営住宅は今井支所の跡地に建てられたもので、運用途中の休憩は原則ここになる。
歴史
平成2年にトロリーバス代替の[上26](上野公園~今井:当時)が亀戸駅で分割され、郊外側の亀戸駅~今井が[亀26]を名乗った。[上26]時代については南千住・青戸の巻を参照。
分断以降は路線の変化はないが、都営新宿線開業頃からの減便基調が継続した。トロリーバス代替当時は200往復以上あった亀戸駅~今井間は、昭和61年の都営新宿線一之江駅開業直前でも153往復あったものの、平成に入る頃には83往復にまで減っていた。平成2年7月の系統分割時には今井側の本数はほぼ維持されたが、分割前の[上26]の9,813人/日、営業係数128(平成元年度)に比べ、平成2年度は6,285人/日、営業係数137([亀26])、2,296人/日、営業係数169([上26])といずれも悪化しているのはやや皮肉である。
そのため平成6年3月に2割近く削減、平成11年1月にも1割強削られ、昼間は20分以上間隔が空くのが普通になった。乗客数も平成12年度には約3,200人/日と分断直後の半分にまで減っている。平成16年度からはとバス委託となった。
今世紀に入ってからは乗客数・本数とも下げ止まっており、平成27年度は3,233人/日、営業係数107と臨海の中で最も営業係数が良い系統となっている。亀戸・小松川地区での沿線のマンション増加で、[錦25]とともに集客に好影響が出ており、朝ラッシュ時は前の車間が空くと満員通過になることも。
出入庫は原則として[臨海28乙]一之江駅~臨海車庫で行っており、一之江駅~今井を回送しているが、運用によっては早朝深夜以外でも今井~臨海車庫を回送する便もあり、基準はよく分からない。
トロリーバス代替の名残
亀戸駅の今井行き終バスは平日・土曜・休日とも23:05発と一般系統にしては非常に遅い。これがトロリーバス代替だった名残。始発の今井5:35発も昔からほとんど変わっておらず、他の一般系統より1時間早い。この始発・終発は亀戸駅で[上26]と接続するダイヤになっている。といっても乗客の多くは、総武線に乗るべく水神森で降りてしまうようだが……。
ちなみにこの最終便は、亀戸駅→一之江駅が所定18分という駿足だが、時間通りに走れることはまずない。
混雑の面影
今井街道沿いの一之江五丁目・松江・東小松川一丁目の都心方面停留所は、 [亀26]だけ別のポールになっている。都営新宿線が開業するまで本数が非常に多く、行列を分離するという目的があったと考えられる。
東小松川一丁目については、代替から2年程度は京葉交差点を経由せず、そのまま今井街道を直進していた名残でもあるのだろう。