都営バス資料館

王55・深夜11

[王55][深夜11]

担当営業所

北営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
王55 池袋駅東口~王子駅~豊島8~新豊橋~ハートアイランド東~新田1
王子駅~豊島8~新豊橋~ハートアイランド東~新田1
王子駅→豊島8→新豊橋→ハートアイランド東→新田2
王子駅~豊島8~新豊橋~ハートアイランド東 平日朝夕のみ
出入 王子駅~北車庫
深夜11 王子駅→豊島8→新豊橋→ハートアイランド東→新田2

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
王55 H16. 4. 1 6.320km 王子駅~ハートアイランド循環が開通
王55 H19. 4. 1 4.566km 王子駅~トンボ鉛筆~ハートアイランド東~新田一丁目に変更延長
深夜11 H20. 3.31 王子駅→新田二丁目が開通
王55 H20. 8.30 池袋駅東口~王子駅を延長

路線概要

 池袋駅東口と新田地区を結ぶ。[王41]とは異なり、近年再開発された「ハートアイランド新田」のマンション群を経由することもあり、朝夕ラッシュ時に本数が集中しているほか、深夜バスも設定されている。ラッシュ時の折り返しも含めると王子駅~ハートアイランドの本数が最も多い。池袋駅東口は朝夜を除くほとんどの便が乗り入れている。
起点の新田一丁目は新田地区の最奥、隅田川の堤防のそばに折返所がある。詳しくは折返所の章を参照。乗り場の目の前には新田稲荷神社があり、昔からの住宅街・工場や、その跡地に建つマンションの利用者が乗ってくる。
新田二丁目のY字路で[王41]と別れるとハートアイランド地区に入る。都市再生機構の再開発事業「ハートアイランドSHINDEN」を中核に、民間デベロッパーのマンション建設も進み、週末となれば各停留所から買い物客がどんどん乗車してくる。バスはなるべくハートアイランド内の各棟から利便が良いように、少しだけ遠回りしながら回っていく。なお、朝夕のみ運転される王子駅~ハートアイランド循環はハートア
イランド東から本線に合流、朝ラッシュ時は押し寄せる通勤客を数分間隔でさばく。
新豊橋で隅田川を渡り紀州通りへ右折する。紀州通りの名は豊島七丁目南の前にある紀州神社に由来している。豊島七丁目南の停留所も、かつては「紀州神社前」の副名称が明記されていたが今は忘れ去られてしまった。名の通り紀州熊野出身の者が14世紀に勧請したのが由来。
王子消防署が見えてくると北本通りへ左折、ここからは[王40出入]の池袋駅東口行と経路がほぼ重なるが、溝田橋を経由せずに直進して王子駅前に向かう点が異なる。元々王子駅発着であったことや、現在でも王子駅止まりの便も設定されていることによるものだろう。
都電荒川線と共に飛鳥山の坂を上り、明治通りを一路池袋駅東口へ向かう。池袋駅東口は[王40]と異なり、ヤマダ電機前ではなく手前の駅からやや離れたビックカメラ前で降車扱いを行い、発車時刻まで時間調整を行う。池袋駅の乗り場は[王40]と共用で、[王55]と

は列が分かれているがいつも混雑気味。ここから王子駅までは[王40]の路線紹介も参照のこと。

路線の歴史

 UR都市再生機構が中心となって再開発を行ったハートアイランドと王子駅・池袋駅を結ぶ、比較的歴史の浅い系統である。
新田三丁目のトーアスチール(平成10年解散、NKKグループに営業譲渡)東京製造所が平成8年に茨城県鹿島に移転することになり、UR都市再生機構が土地の大部分を取得。足立区は平成13年1月に新田地区の都市計画を策定、跡地について荒川や隅田川のスーパー堤防とともに幹線道路・公共施設や集合住宅を整備する街づくりを行うこととなった。
 平成10年からスーパー堤防の工事が着手され、平成16年3月にUR都市機構の「ハートアイランド新田一番街」が完成、入居が始まった。このマンション群に対応すべく、翌4月に運行を開始したのが[王55]である。
開業当時は現在とは異なり[王41][王45]と同じ新田橋経由で、新田三丁目を過ぎると現在のハートアイランド北付近の一番街近くに「ハートアイランド」停留所が設けられ、そのまま[王45]の経路に合流し新田東に停車し、新田三丁目に戻っていった。
ハートアイランドは乗り通し可の循環扱いとなり、最終2便のみ新田東止まりとなった。当初は[王41]の枝系統のような扱いで、20~30分間隔の運行、終車は20時台という少なさであった。なお、50番台を名乗る新設系統は現在の系統番号の仕組みになって以来初めてだった。
 平成17年にはハートアイランド2番街、18年に3番街が完成し、民営のデベロッパーが分譲するマンションも平成19年のグランスイートハートアイランドを皮切りに次々と竣工、平成22年に跡地の全てのマンションが完成すると総戸数は2,840戸となり、新田三丁目の人口は平成16年の2,740人から平成25年の9,633人と3倍以上に膨れ上がった。平成22年4月には足立区初の小中一貫校として新田小・中学校が統合し新田学園が開校している。
 この需要に対応すべく、平成19年3月に隅田川に架かる新豊橋が開通したのを機に4月に新豊橋経由に変更して新田一丁目まで延伸され、再開発地帯にハートアイランド東・南・入口・北の停留所が設けられた。改正の時点では平日39往復とまだ限られた本数だったが、同年12月には41.5往復、平成20年2月には53.5往復、3月には69.5往復と年度内に4回も改正を行って増便し、特に朝夕ラッシュ時が手厚くなった。2月改正では平日の朝夕に王子駅~ハートアイランド(循環)の折り返し系統を開設している。さらに3月には待望の深夜バスも開設し、王子駅1:10発と京浜東北線の最終まで接続するようになった。
 さらに平成20年8月には池袋駅東口まで延伸された。混雑する[王40]の補完のほか、池袋まで直通する要望がかなり大きかったのだろう。昼間は全便が池袋発着となり、最初からまとまった本数が確保された。同時に3月改正で土曜にも拡大した王子駅~ハートアイランド循環は再び平日のみに戻っている。
 その後も増便を重ねており、近年の平成24年10月改正では朝ラッシュ時は多くを王子駅~ハートアイランド循環に振り分け、最混雑区間に対処している。ハートアイランドからの朝ラッシュ時は3~5分間隔となり、往時の[王41]並の間隔になった。昼間は20分間隔と現在の[王41]より開いているのが路線の性格の違いゆえだろうか。
 平成26年4月改正では増便で王子駅~ハートアイランドは100往復を越え、[王41]と同じように従来の最終を繰り下げ、平日最終2便は新田二丁目止まりが新たに設定されて深夜バスまで空く時間帯の穴埋めとなった。
 近年これだけの頻度で増便を繰り返し成長を遂げた系統は珍しい。開発は一段落したが、池袋への直通増やさらなる沿線の再開発や増便があるかは気になるところだ。

幕とLED

 ハートアイランド経由であることを示すため、幕とLEDはそれぞれ趣向を凝らしており、方向幕は全て青色地となっているほか、LEDは前面の系統番号の部分にハートマークを重ねたイラストを表示しており系統番号よりも大きく目立っている。ハートアイランドの名は特に何に由来するというものではなく、イメージアップのために名付けたものだろうが、シンボルマークのようにバスにまで採用されるのは少々珍しい。

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