都営バス資料館

品91・深夜07

[品91]→[井92][井96]分割

担当営業所

品川営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
品川駅港南口→品川シーサイド駅→八潮パークタウン→品川シーサイド駅→品川駅港南口 10.19km
折返-1 品川駅港南口→品川シーサイド駅→八潮パークタウン→八潮公園 5.82km 深夜のみ
折返-2 品川駅港南口~品川シーサイド駅 2.72km 平日朝のみ
折返-3 品川総合福祉センター→八潮パークタウン→品川シーサイド駅→品川駅港南口 6.31km 早朝のみ
深夜 品川駅港南口→品川シーサイド駅→八潮パークタウン→品川シーサイド駅→品川駅港南口 10.19km 平日深夜のみ
折返-1 品川駅港南口→品川シーサイド駅→八潮パークタウン→八潮公園 5.82km 平日深夜のみ

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
品91 S58.3.25 品川 9.492/8.466km 品川駅東口~八潮パークタウン~大井町駅東口が開通
品91甲 S60.3.28 品川 10.022/8.996km 八潮パークタウン発方向のみ北埠頭橋から八潮橋を渡るよう変更
品91甲 S60.4.25 品川 9.492/8.466km 一部経路変更
品91甲 S63.1.11 品川 9.462/8.436km 往路・復路とも北埠頭橋から八潮橋を渡るよう変更
深夜07 H1.6.19 品川 4.760/5.390km 深夜バスとして品川駅(高輪口)~八潮パークタウンが開通
品91丙 H1.6.19 品川 4.760/5.390km 深夜バス開業により品川駅~八潮パークタウンを開設
品91折a H4.9.16 品川 6.030km 大井町駅東口~天王洲アイル循環を開設
品91折a H6.7.21 品川 *** 大井町駅東口~天王洲アイル循環を独立、井96とする
品91甲 H10.3.31 品川 9.470/8.440km 一部経路変更
品91折b H10.3.31 品川 2.670/3.280km 大井町駅東口~(仙台坂トンネル)~八潮パークタウンを開設
品91 H14.2.25 品川 4.290/4.900km 品川駅東口~八潮パークタウンに短縮、大井町駅側を井92として分割独立
品91乙 H14.2.25 品川 4.760/5.390km 品91丙を品91乙とする
品91折b H14.2.25 品川 *** 井92に発展的解消する形で廃止
品91折c H14.10.1 品川 *** 平日朝のみ品川駅東口→都立八潮高校(直行)を開設
品91甲 H14.12.1 品川 4.790/5.400km りんかい線全通により、原則として品川シーサイド駅構内を経由するよう変更
品91折c H14.12.28 品川 *** 品川駅東口→都立八潮高校を廃止
深夜07 H30.4.1 品川 10.19km 全便品川駅港南口発着に変更
品91乙・折 H30.4.1 品川 *** 品川駅港南口・品川車庫~八潮パークタウンを廃止、全便品川駅港南口発着に変更

路線概要

atoz01_ページ_050_画像_0004  品川駅港南口と品川区の湾岸部に造成した団地である八潮パークタウンとを結ぶ。単純な団地輸送路線にも見えるが、品川駅港南口から天王洲・東品川への通勤路線という役割も担っており、乗客はどの区間でも終日多い。
 品川駅港南口の乗り場は行列ができていることも多い。出発すると旧海岸通りを南下する。天王洲橋から旧海岸通りは海岸通りへと名が変わり、国道357号線と名乗るようになる。昭和橋や東品川三丁目近辺はマンションとともに企業への通勤需要も多い。[品93]も併走しており、バスの本数も頻発しているためこの区間での乗降も多く見られる。
 都立八潮高校前という車内アナウンスが流れると、左手前方の視界が広がるが、ここは日本たばこ産業の工場跡に作られた品川シーサイドフォレストである。八潮高校停留所を過ぎると、バスはいったん海岸通りから道をそれて、それらのビル群の中へと進んでいくが、これはりんかい線品川シーサイド駅へ立ち寄るためだ。平日朝はここで折り返す便も存在する。
 品川シーサイド駅に立ち寄ったバスは再び海岸通りを南下、八潮橋交差点を左折して京浜運河に架かる片側1車線の八潮橋を渡る。急カーブのためか制限速度は厳しめ。実はこの橋も国道357号線に指定されているが、この橋もそうだと言われても想像できない。
 八潮橋を渡り終えた交差点で国道357号線は左方向へ。バスは直進し八潮パークタウンの中へと進む。
 八潮パークタウンは広さ40.8ha。昭和58年に入居を開始し、1号棟から69号棟まで約5700世帯12500人が居住する大規模団地で、号棟は公団・都公社・都営住宅関係なく通し番号で振られている。この区間は[井92]とも並走するため、そちらも参照のこと。
 大井ふ頭緑道公園に沿って団地の外周部をバスは進み、品川駅方面の明晴学園停留所を過ぎた先でバスは右折して団地群の中へ。八潮北停留所を過ぎ品川区立八潮学園が左に見えてくると程なく八潮パークタウン停留所に到着である。ここは区役所出張所・図書館・ショッピングセンター・コンビニが集積する八潮パークタウンの中心地。
 八潮パークタウン関連路線は都営・京急が存在するが、団地内は行き先にかかわらず全て時計回りに動いている。行き先表示は「八潮パークタウン」だが、この停留所を跨いで乗り通すことが可能だ。パークタウンを出発すると、消防署の前の交差点を左折して北上。大井ふ頭緑道公園に沿った道路はスピードが出せそうな直線である。そのため道路には凹凸が付けられており、バスは凹凸区間にさしかかると減速し、大きく車体を揺らしながら通過する。八潮公園停留所の先で往路の経路に合流、品川駅港南口へと向かう。
 これ以外にも、深夜バスとして品川駅(高輪口)発着や、早朝深夜の出入庫に限り品川車庫発着が運転される。深夜バスが高輪口発着になるのは、かつて港南口は夜になると人気も少なかった名残だろう。
 なお、品川駅・品川車庫発着に関しては、品川シーサイド駅に立ち寄らない。また、これらを渡るための運用や出入庫で品川駅港南口~八潮パークタウン~品川駅・高輪口品川車庫がわずかに運行されるが、品川駅港南口発については同様に品川シーサイド駅に寄らない。本線で多く見られる「品川シーサイド駅経由」と入っているのはそれと区別するためである。そのため、運行パターンはかなり多くなっている。

歴史

 八潮パークタウンの造成とともに昭和58年に開通したのがこの系統である。現在と当時の系統では大きくことなる点が2つあり、1つ目は品川駅東口~八潮パークタウン~大井町駅東口という二股ラケット循環線だったこと、2つ目は八潮橋でなく北埠頭橋を渡っていたことである。
 1つ目に関しては、八潮パークタウンで今のように来た方向に戻らず、品川駅を出たバスは大井町駅に、大井町駅を出たバスは品川駅に戻るようになっていた。八潮パークタウンから双方の駅へのアクセスを1つにまとめた形と言えるだろう。なお、大井町駅~八潮パークタウンに関して述べると、八潮方面は今とほぼ同じだが、大井町駅方面については現在と異なり仙台坂トンネルもなかったため、都立高専から品川警察署・南馬場・青物横丁を回る大回りな経路となっていた。
青物横丁付近が八潮高校方面への一方通行だったためである(現在は解除)。
atoz01_ページ_052_画像_0004  2つ目は現在の八潮橋がまだ開通していなかったため、専売公社(現都立八潮高校)から北埠頭橋を渡り、品川清掃工場の脇を南下して品川総合福祉センターへと達していた。昭和60年には八潮橋が開通し、八潮パークタウンから出るルートのみ八潮橋・都立高専経由に切り替わり、昭和63年には往復とも八潮橋経由になり現のルートが完成した。上図でも日本たばこ(現・都立八潮高校)~品川総合福祉センターの間が2パターンの経路があるような描かれ方をしている。
 昭和57年度は1,143人/日、営業係数が234という大赤字からのスタートだったが入居が進むとともに乗客数も増え、基幹路線へと成長した。昭和60年度には7,282人/日で係数91と黒字化を達成し、以後は安定して黒字となっている。平成元年には深夜バスも開業し、品川駅(高輪口)発着便が誕生した。深夜バスに関しては現在に至るまでダイヤ・運用の大筋は変わっていない。平成3年度からは、超低床バスの導入に伴い[品91]での運行を行い始めた。団地系統が選ばれたのが興味深いが、沿線住民から要望があったのだろうか。
 平成4年には[品91]を名乗る枝線が誕生した。天王洲アイルの再開発完成に伴い運行を始めた大井町駅東口~天王洲アイル循環で、大井町駅から海岸通りにかけては[品91]本線と同じ経路だが、全体として見れば独立した別の路線と言って差し支えない。紛らわしかったためか平成6年には[井96]という系統番号が与えられて独立した。詳しくは港南支所の[井96]を参照のこと。
 変化が訪れるのは平成10年のこと。補助26号線の仙台坂トンネル(仙台坂上~都立高専)が完成したことで、平成10年3月には仙台坂トンネル経由が運行を開始した。平日の朝夕のみではあるが、往復とも仙台坂トンネルを経由することで、特に大井町駅方面は大幅なショートカットが可能となり、八潮パークタウンから大井町駅まで従来は22~23分だったのが12分と半分の時間で着くようになった。また、この仙台坂トンネル
経由は大井町駅~八潮パークタウン~大井町駅というように「来た方向に戻る」路線となったのも特徴である。方向幕も灰色地に橙色の字と、独特な表示を行っていた。
 平成12年12月の大江戸線改編では、この速達版として[直行01](大井町駅東口~八潮パークタウン)が開業した。詳しくは後の[井92]の項を参照。
 この時点では[直行01]・[品91]仙台坂トンネル経由が並存し、八潮パークタウン~大井町はかなり経路が複雑化していた。このため、平成14年2月の大井地区の路線改編で大きく整理されることになった。具体的には以下の3点である。
・八潮パークタウンでの路線分割
・大井町側のショートカット化
・[直行01]と仙台坂トンネル経由の統合
 1点目は品川駅~八潮パークタウン、大井町駅~八潮パークタウンと2つに路線を分割するもので、それぞれの側で需要に合わせて本数を設定することが可能になった。2点目は大井町駅行きを全便仙台坂トンネル経由とすることで、八潮パークタウンからの効率的な輸送を可能とした。途中停留所の需要も特に多くなかったということだろう。3点目はほとんど停留所に差がなかったために統合したのだろう。これ以降、大井町駅側は[井92]となったため別項参照。
atoz01_ページ_053_画像_0006  残った品川駅側は大井町駅側に比べると平日昼間は時間4本、土曜休日は3本とやや本数は少なくなった。
 平成14年12月にはりんかい線が全通して品川シーサイド駅が開業した。[品91]はシーサイド駅構内のロータリーに新たに入るようになり、この時は全日ともに大幅に増便された。品川シーサイドからの乗客の流出というよりは、新規需要を大きく見込んだのだろう。ただし、思ったほどではなかったようで、直後のダイヤ改正では本数が減らされてしまい、昼間は12~15分間隔となっていた。
 しかし、品川駅への新幹線停車と港南口や沿線の再開発や企業増加で需要が増えたのか本数は下げ止まり、むしろ平日に至っては増便されている。平成16年4月には、平日朝ラッシュ時に品川駅東口~品川シーサイド駅の折返系統が開設され、それ以外にもダイヤ改正毎に少しずつではあるが全体的に本数が増加している。今後とも品川管内の基幹系統として活躍しそうである。
品川総合福祉センターゆき
 平成14年2月に[品91]が分離されたが、それと同時に消えた系統がある。それは品川車庫発品川総合福祉センター行き(始発2~3本のみ)で、途中八潮高校から品川総合福祉センター間を北埠頭橋経由で運行していたもの。歴史の項でも記した通り、開通時の本線が北埠頭橋経由だった名残だろう。「品川車庫→八潮パークタウン」表示で運行され、福祉センター到着後は引き続きパークタウン経由で品川駅・大井町駅に向かっていた。
 都立八潮高校停留所は、元々北埠頭橋の交差点の北側にあったが、後に交差点を挟んでシーサイド駅側に移り、この出庫のためだけに元の位置に設置されていた。晩年は道路工事でそれも撤去され、どこに停まっていたのかは謎である。上写真は八潮高校の交差点だが、左(品川)方面から左折していたはずだが……。改編で特に予告もなくひっそりと消えていった。現在は一部を除き福祉センターまで回送している。

品川総合福祉センターゆき

 平成14年2月に[品91]が分離されたが、それと同時に消えた系統がある。それは品川車庫発品川総合福祉センター行き(始発2~3本のみ)で、途中八潮高校から品川総合福祉センター間を北埠頭橋経由で運行していたもの。歴史の項でも記した通り、開通時の本線が北埠頭橋経由だった名残だろう。
 都立八潮高校停留所は、この出庫のためのポールが設置されていた。晩年は道路工事でそれも撤去され、この路線自体もひっそりと消えていった。現在は出入庫も含めて全て八潮橋経由で運転している。
 なお、品川総合福祉センター到着後は、引き続き大井町駅東口・品川駅東口行きとして連結運転していた。

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