都営バス資料館

黒77

[黒77]

担当営業所

品川営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
目黒駅~広尾橋~西麻布~北青山3~千駄ヶ谷駅 6.585km
出入 品川車庫~品川駅~明治学院~目黒駅(品93)
出入 品川車庫~北品川~品川駅~明治学院~目黒駅(品93)

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
黒77  S51. 3. 1 目黒 6.635/ 6.735km 千駄ヶ谷駅~目黒駅が開通
黒77  S51.12. 2 目黒 6.585/ 6.735km 目黒駅→白金台間をバス専用道路に変更
黒77  H15. 4. 1 目黒 6.585/ 6.735km 目黒支所の格下げにより、目黒分駐所所管とする
黒77  H17. 3.28 品川 6.585/ 6.735km 目黒の閉所により、品川に移管
黒77  H18. 4. 1 品川 6.585km 明治公園~千駄ヶ谷駅を往復とも千駄ヶ谷八幡経由に変更

路線概要

atoz01_ページ_038_画像_0004  目黒駅から白金台まで目黒通りを進み、そこから外苑西通りを北上する。白金・広尾・西麻布・外苑前(青山)と東京でも指折りの「オシャレ」な地域を走る。鉄道だけではアクセスの悪さが目立つところをタテ
に結ぶ「かゆいところに手が届く」的なタテバス路線である。
 東京体育館の脇にある千駄ヶ谷駅を発車したバスは、千駄ヶ谷駅前の交差点を左折して直進。おしゃれなカフェが見えてくるとその前の交差点を左折し、千駄ヶ谷八幡に到着。なお、肝心の千駄ヶ谷八幡前は先ほどの交差点を直進した先にある「鳩森八幡神社」の事である。
 ちなみにおしゃれなカフェの正体は、モスバーガーの新スタイルショップ「MOS CLASSIC」で「大人のための憩いの場」をコンセプトにした「大人のモスバーガー」とのこと。
 千駄ヶ谷八幡を発車するとバスは下り坂にさしかかる。前方には東京タワーがちらりと見えるが、これは新国立競技場建設中だけの景色になるのだろう。東京オリンピックのあかつきには沿線はどのようになっているだろうか。
 坂を下りると前方に外苑西通りとの丁字路。そこ右折してバスは外苑西通りへ入る。左手には明治公園があったが現在では工事フェンスが立ち並んでいる。これは新国立競技場の建設に伴うためで、数年後には新しい東京の景色を見せてくれるのだろう。
 右手にビクタースタジオが見えてくると霞ヶ丘団地前。外苑西通りは緩やかに左へとカーブしながら坂道を登った付近から、この通りに「キラー通り」という愛称で呼ばれる区間へ。サザンオールスターズにもキラーストリートというアルバムがあるが、桑田佳祐が好んでいたビクタースタジオの前にある通りからから名付けたという。
 青山通りとの南青山三丁目交差点が見えてくると北青山三丁目停留所。地下鉄銀座線外苑前駅は目の前の交差点を左に曲がった先にある。バスはさらに緩やかな坂道を下る。前方に青山墓地が見えてくると、墓地の縁に沿うように進んでいく。青山陸橋下停留所の目黒駅方向は、街灯と街灯の間に停留所があり、夜ここから乗車するには明るく目立つような格好がいいだろう。
 首都高速とアイスクリーム店や有名焼き肉店が見えてくると西麻布交差点。ヨーロッパな印象の外食店が並んでいたこともあり、昭和末期にはここから先の天現寺橋まで「地中海通り」という愛称が名付けられていたが、バブル崩壊後はいつしかこの名前で誰も呼ぶことはなくなっていった。
 首都高と六本木通りの二重陸橋を通り越して西麻布停留所。地下鉄の駅からのアクセスが悪いエリア、意外とここでの乗降が多い。[都01]の乗り換え停留所だが、交差点同士でけっこう離れた位置にあって徒歩数分はかかるので注意。
 日赤医療センター下停留所付近から沿道に高級マンションやおしゃれな店が建ち並び、そしてバスは広尾橋に到着。地下鉄日比谷線広尾駅最寄りであるが、この停留所は目黒駅方向と千駄ヶ谷駅方向で停留所が建つ位置の行政区が違う。ちょうど外苑西通りが区界となっており、目黒駅方向は港区南麻布、千駄ヶ谷駅方向は渋谷区広尾である。外苑西通りに沿って笄川(こうがいがわ)が流れており、天現寺橋で古川に合流するが、この川が旧東京市の境となっていた。今の地図でも川筋が区境となっているのが確認できるが、現在は暗渠となっている。
 明治通りとの交差点を過ぎ、古川を渡ると天現寺橋。停留所の由来となった天現寺は[都06][品97]の天現寺橋停留所のそばにある。
 首都高速2号目黒線の高架橋が外苑西通りに寄り添ってくると、バスは白金六丁目交差点を左折し緩やかな坂道、通称「プラチナ通り」へ。シロガネーゼというという単語が婦人雑誌や情報雑誌に溢れていた頃は週末となればこの辺りを散策するご婦人の姿をよく見かけたが、最近では比較的落ち着いている雰囲気であるが、そうのような方々をターゲットとした店は相変わらずの穏やかな盛況である。
 坂を上りきり白金台交差点を右折して目黒通りに入り、右手に庭園美術館や自然教育園の緑を見つつしばらく直進すると、終点の目黒駅に到着となる。

歴史

 山手線内では珍しく、昭和も後半になってから地元の要請で開通した系統である。そもそも外苑西通りはあまりバスが走っておらず、広尾橋以北は都電7系統(品川駅・泉岳寺~四谷三丁目)が走っているだけであった。昭和44年の都電廃止により代替でバスが走り始め、これによって広尾橋~西麻布には新たにバスが通るようになった。この系統については別途[品97]の変遷を参照していただくとして、西麻布以北、青山通りと交差して仙寿院交差点(霞ヶ丘団地)の区間はバス路線のない地帯だった。この区間の外苑西通りが完成したのが比較的新しかったこともあるのだろう。
 昭和51年に開通して以来、延長・短縮もなく、細かい経路が変更された程度である。新設区間の西麻布~明治公園にも少しばかり変化があり、平成の初期に霞ヶ丘団地停留所が増設された。[早81](渋谷駅東口~早大正門)が外苑西通りから別れた後に置かれている停留所だったが、明治公園~神宮前二丁目の間が空いていることもあり、[黒77]側にも増設された。
 青山陸橋下停留所も興味深い。千代田線と交差する付近にある停留所だが、開通当初は両方向停車だった。目黒駅方面の車線は青山霊園の壁に阻まれて細い歩道が車道に沿ってずっと続くのみで、横断歩道が付近になく、無理な横断で事故が起こったこともあったようだ。そのため昭和50年代後半には目黒駅方面は無停車となり、かなり停留所間隔が空いていたが、ようやく平成21年になって横断歩道が完成し、二十数年ぶりに停留所が復活した。
 所管は開通以来、起点に車庫のある目黒が担当していたが、目黒の閉鎖以降は品川所管となり、出入庫として[品93]目黒駅~品川車庫を運転するようにった。
 開通当初から需要がそれほど高くない系統だったこともあり、昭和63年度の目黒への中型車導入以降は基本的に中型車を中心に運転されていた。本数も当初からあまり多いとは言えず、本数減少で1時間に2本の
時間帯が多くなっている。品川の中型車としては[市01]以外の唯一の活躍先とも言える状況になっていたが、平成21年の除籍とともに中型ロングが中心となった。近年は沿線人口の変化とともに乗客も増えているようで、平成25年頃からは中型ロングの転出とともに大型が入ることも珍しくなくなった。そして平成26年には中型ロングの在籍も全てなくなったことで、約30年ぶりに車種が大型に統一された。

神宮外苑花火

 毎年8月に開催される神宮外苑花火においては、夕方から千駄ヶ谷駅付近が通行止めとなることで、[黒77]は神宮前二丁目止まりとなる。正規の神宮前二丁目よりかなり後退してBEAMS前のハチ公バス神宮前三丁目に臨時の降車停留所を設け、左折して明治通りを回り込んで仙寿院交差点で本線に合流、霞ヶ丘団地始発の目黒駅行きとなる。
 近年になって専用のLED表示が出るようになり、他営業所と合わせて花火マークが系統番号部に表示される。平成25年には専用の方向幕も用意されたが、既に1輛しかおらず休車状態、しかも花火シーズンの前に引退してしまったため幻の行き先表示となった。

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