都営バス資料館

×深夜中距離

[深夜中距離]

担当営業所

杉並営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
銀座→新宿駅西口→中野坂上→荻窪駅→北裏→三鷹駅 22.500km

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
深夜中距離 H2. 6.18 杉並 22.500km 銀座→三鷹駅北口が開通、関東バスと共同運行
深夜中距離 H12.12.12 杉並 *** 銀座→三鷹駅北口を廃止(関東バスは運行継続)

路線概要

atozd_446atozd_447  銀座から荻窪駅を経由して三鷹駅までを結ぶ深夜中距離バス。平日深夜の運転で、関東バスとの共同運行、そして貸切車での運行であった。始発の銀座停留所は、他の一般の停留所から離れた晴海通り上、銀座四丁目と数寄屋橋交差点の間から出発していた。停留所名は「銀座」と広域名称で、他の一般系統との違いを感じさせる。銀座発は0:30と0:50の2便運行で、関東バスとはそれぞれ1便ずつの分担となっていた。どちらの便の担当となるかは時期によって異なっていた。
 銀座を出ると晴海通り・新宿通りを進んで行くが、途中にはほとんど停まらず、次の停車は四谷三丁目。四谷地域からの集客を狙ったものだろうが、四谷駅を通過して四谷三丁目に停車するというのも面白い。そこを過ぎると新宿駅東口までは再び全て通過となり、新宿駅西口ターミナルに入る。この区間は相互乗降可のため、銀座→新宿駅西口などといった利用も可能だった。
 新宿駅西口を出ると、青梅街道を下って行く。ここも主要停留所のみ停車で、おおむね丸ノ内線と合せるように、中野坂上、新中野駅、東高円寺駅、新高円寺、南阿佐ヶ谷駅、荻窪駅北口と停車していく。丸ノ内線の終電が終わった後の足としても機能しているのだろう。なお、新中野駅からは降車専用となり、乗車することはできなくなる。
 荻窪駅北口を出ると、関東バスの幹線区間となる。都営バスは[梅70](青梅車庫~阿佐ヶ谷駅:当時)の短縮以来、この系統の新設により再び都営バスが通る区間となっていた。急行運転で主要停留所のみ停車となり、八丁・桃井四丁目・青梅街道営業所・関町二丁目・
北裏と停車の後、北裏からは青梅街道を離れて南下する。緑町住宅、そして関東バスの武蔵野営業所の脇を通過して武蔵野保健所のみに停車し、三鷹駅北口で終点となっていた。

歴史

 昭和末期からバブル景気の華やかなりし頃にかけて、首都圏の深夜の旅客需要はかなりの勢いで増加を見せていた。増えつづける需要に対し、都心から郊外への中距離以上の輸送が緊急課題として浮上してきた。鉄道の終夜運行には保守などまだ色々な問題があったため、ここで都心から郊外各地へと運行する急行バスを望む声が高まった。
 昭和63年頃から民営各社で順次開設が進んだが、都営バスもこの分野に参入することになった。本来であれば都営バスは都心が営業エリアであるが、本数が限られるため必要な運行コストがさほど高くないことや、民営からの乗り入れ要請があったこともあり、平成2年6月に銀座→三鷹駅を関東バスと共同運行する形で開通した。形を変えた相互乗り入れ系統とも言えるだろう。
 0:30・0:50銀座出発で、どちらかが関東担当(担当便は数ヶ月ごとに交代)という面白い形式を採っていた。車両は古参の貸切バスを改造した乗車定員制のバスで、自動車電話付き、1万円札まで対応の特別な運賃箱を備え、運賃も普通の都営バスとは異なり原価計算で運賃を算出していた。開通当初は銀座~新宿500円、銀座~三鷹1,500円だったが、平成12年では銀座~新宿900円、銀座~三鷹2,000円に跳ね上がっている。
 乗客数は平成10年ごろまではあまり減ることもなく順調に推移していたが、しかしそこから急激に落ち込んでしまい、ピーク時にくらべ3割減となってしまう。通常の深夜バスならばこの程度でもまだ運行継続となるはずであるが、深夜中距離バスは平成12年の大江戸線開通改編とともに、あっさりと撤退・廃止という結果になってしまった。撤退後は関東が2便まとめて担当し、現在も運行を継続している。
atozd_451 ▲配布のチラシ

深夜51?

 深夜中距離の別名は[深夜51]。通常の深夜バスは[深夜01]からスタートするため聞きなれない系統番号だが、管理の都合上、乗務員点呼やダイヤ作成においては、この系統にも何かしら番号を設定する必要があったのか、この番号が割り当てられていた。そのため、乗務員もこの番号で呼ぶことが多かったという。江東区しおかぜの[江東01](深川を参照)、お台場快速バスの[速01](目黒を参照)などもそうだが、旅客向けの時刻表で番号を目にする機会があったのと比べると、[深夜51]は隠し番号としてのレベルが高いと言える。

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