都営バス資料館

青戸支所

車庫の概要

 青戸支所は、水戸街道沿い、四ツ木橋からさらに下った葛飾区白鳥にある。付近は京成タウンバスのエリアで、都営バスはアウェーといえる場所だ。電車では京成のお花茶屋駅・青砥駅が近い。敷地は車庫の建物や事務所のみで都営住宅は併設しておらず、昔ながらの車庫のスタイルといった観がある。
 はとバスに運行を委託されており、水戸街道・墨田区を走る系統を中心に所管している。大きなターミナルというと、所管路線の多くが集まる浅草になる。

所管系統(H30.4現在)

系統番号 枝番 起点、経由地、終点 備考 キロ程(往) キロ程(復)
AL01 東大島駅→小松川さくらホール→チェリーガーデン→東大島駅 平朝夕のみ 2.300
上23 -1 平井駅~八広2~十間橋~(墨田区役所→)浅草寿町~上野松坂屋 11.273 10.913
出入 平井駅~八広~四ツ木橋~青戸車庫 6.342 6.342
折返-2 上野松坂屋→浅草寿町→墨田区役所→東墨田2 7.323
折返-1 八広2→十間橋→墨田区役所→浅草寿町→上野松坂屋 6.883
折返-3 平井駅~平井7~平井操車所 2.630 2.630
上26 -1 亀戸駅~太平3~とうきょうスカイツリー駅~根津駅~上野公園 9.400 9.850
-2プロム 亀戸駅~太平3~とうきょうスカイツリー駅~根津駅~上野公園 9.400 9.850
出入-2 亀戸駅~太平3~とうきょうスカイツリー駅←言問橋 3.497 3.497
出入-1 上野公園←根津駅←隅田公園 6.043 5.593
(休日12:00~18:00の間、亀戸駅~亀戸天神間で迂回)
平28 循環 東大島駅→小松川3→平井駅→中川新橋→東大島駅 5.800
東大島駅→小松川3→平井駅 2.830
平井駅→中川新橋→東大島駅 2.970
錦37 青戸車庫~四ツ木橋~八広~押上駅~錦糸町駅 8.080 8.080
折返 新四ツ木橋~八広~押上駅~錦糸町駅 5.980 5.980
草39 金町駅~青戸車庫~四ツ木橋~言問橋~浅草寿町~上野松坂屋 平昼のみ 12.730 12.750
金町駅~青戸車庫~四ツ木橋~言問橋~浅草寿町 10.648 10.668
出入-1 青戸車庫~金町駅 4.050 4.030
出入-2 青戸車庫~四ツ木橋~言問橋~浅草寿町 6.618 6.618

基本データ

住所 青 戸…葛飾区青戸1丁目1692番地(~昭和41年5月31日)
開設期間 青 戸…昭和34年11月1日~
交通機関 青 戸…バス:青戸車庫前 鉄道:[京成]お花茶屋
基本配置 青 戸…旧基本車種:三菱(三菱)、旧合成音声機:レシップ、旧次停留所機:クラリオン

沿革

年月日 できごと
S34.11. 1 南千住営業所青戸分車庫を開設
S36. 1. 1 南千住営業所青戸支所に格上げ
H18. 4. 1 青戸支所の運行をはとバスに委託

歴代所管一覧

年月日 所管開始時の区間 所管開始 所管終了 備考
69→草39 金町駅~東京駅北口 S34.11. 1 運転中
39 青戸車庫~東京駅八重洲口 S34.11. 1 S38. 7.31 →変更[135]
109 金町駅~上野広小路 S34.11. 1 S45.10.31 廃止
125 青戸一丁目~上野広小路 S34.11. 1 S47. 4.30 →短縮[25]
135 青戸公団操車所~東京駅八重洲口 S38. 8. 1 S45.12.24 廃止
530 東向島広小路~須田町 S44.10.26 S45.12.31 廃止
68→草38 青戸車庫~押上~浅草寿町 S46.11. 1 S48.10.31 廃止
25→上37 青戸車庫~上野広小路 S47. 5. 1 H 2.11. 4 →変更[錦37]
上34 市川駅~上野広小路 S50.12.21 S52.12.15 廃止
平23乙→上23 平井駅~両国駅 S53.11. 1 運転中
錦37 青戸車庫~錦糸町駅 H 2.11. 5 H18. 3.31 →移管(南千住)
墨38 東京リハビリテーション病院~両国駅 H 3. 7. 1 H15. 3.31 →移管(南千住)
墨38 東京リハビリテーション病院~両国駅 H18. 4. 1 運転中
有30 亀有駅北口~足立区役所 H18. 4. 1 H25. 3.31 廃止
錦37 青戸車庫~錦糸町駅 H20. 4. 1 運転中
上26 上野公園~亀戸駅 H21. 4. 1 運転中

車庫の歴史

▲goo地図(昭38)
 青戸支所は昭和34年11月に開設された。一貫して支所格の車庫であり、ほぼ同時期に拡張計画によって営業を開始した支所としては志村がある。いずれも都営バスエリア外に開設され、郊外への民営との共同運行メインという特徴は同じだが、30年以上前に廃止された志村との差は、バス需要の強さ、都営の路線免許があったこと、そして水戸街道に地下鉄ができなかったことが挙げられるだろう。
 新谷町営業所が担当する系統のうち、水戸街道・四つ木橋を経由して葛飾区と都心を結ぶ系統を担当する支所として誕生した。京成と手を組んで運行していた都心直通路線は好評だったという。開設当時は[39][69][109][125]を担当していたが、[69]のみ金町駅まで行くにもかかわらず都営単独系統だったのが興味深い。
 しかし、昭和35年12月に都営1号線(浅草線)が押上~浅草橋まで開通し、京成線との相互直通運転を開始した。昭和37年9月に人形町まで、半年後の昭和38年2月に東銀座、同年12月には新橋とハイスピードで延伸されていった。こうなると都心直通を売りにしていたバスは打撃を受け、昭和38年に[135](青砥公団操車所~東京駅八重洲口)を開通させてみたものの、四ツ木橋を中心とした水戸街道の渋滞も悪化し、バスの優位性は失われた。
 結果、これらの系統は昭和40年代半ばまでに全廃され、残った上野広小路~市川駅を結ぶ[上34]も昭和50年に新谷町から移管されたものの、昭和52年に撤退して京成が単独運行することになり、所管系統は[69](→[草39])、[125]を短縮した[25](→[上37]、須田町・上野広小路~青戸車庫)の2系統に集約された。

▲国土変遷アーカイブ(昭50)
 開設時の航空写真では、水戸街道に面して事務所の建物が確認できる。当初は道路の向かいは田畑が広がっていたようで、ようやく宅地化が進展し始めたと思われる。昭和50年では敷地奥に屋根つきの整備庫が、また交差点に面して事務所の建物がある。基本的にこの構造は現在に至るまで変わっていない。
 昭和53年11月に江戸川から[平23乙](平井駅~押上駅)を移管し、現在に至る3系統が揃った。この時の路線の姿とは現在とやや異なるものだったが、平成2年に経路交換を行って[平23乙](上野松坂屋~平井駅)と[錦37](錦糸町駅~青戸車庫)となり、路線網も現在の姿となった。それ以外では、平成3年に墨田区の補助で[墨38]が開通した程度である。
 これ以降は改編の波もまったくなく、平成15年に一旦[墨38]が所管から外れるが、平成18年4月から運行をはとバスに委託することになり、[墨38]を再び持つようになり、[錦37]の運行から外れた。もっとも、[錦37]の運行は相変わらず青戸車庫で、この系統のために2年間だけ直営の「南千住営業所青戸分駐所」が開設された(コラム参照)。はとバス化に伴って新たに他から移管したのは[有30](亀有駅北口~足立区役所)のみで、他のはとバス化の車庫に比べると路線移動の数は少ない。平成13年には[平23乙]が系統を整理して[上23]へと名を変えたが、詳しくは系統別データ集を参照のこと。
 その後は、平成20年4月から[錦37]、平成21年4月から[上26]を新たに担当するようになり、少しずつ営業エリアを広げている。沿線では平成24年に東京スカイツリーがオープンし、平成24年春には[草39]の本数拡充と[上23折返](上野松坂屋~押上駅)の開設など管内の積極的な改正があった。平成25年春に[上23折返]は廃止されたほか、都営バスエリアから離れ気味だった[有30]も廃止されたが、代わりに[草39]が増便されるなど、本数の拡充が進んでいる。はとバス移管車庫の中では増便される系統も目立ち、今後も気になる車庫と言える。

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