都営バス資料館

品96甲・品96乙

[品96甲][品96乙]

担当営業所

品川営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
品川駅東口→天王洲橋→天王洲アイル→品川駅東口 2.910km 平朝のみ
品川駅東口~天王洲アイル~りんかい線天王洲アイル駅 1.710km

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
品96  H 3. 7.25 品川 3.550km 品川駅東口→新東海橋→港南中学校→品川駅東口が開通
品96甲  H 4. 6.19 品川 3.130km 港南中経由からショートカット経由に変更、甲とする
品96乙  H 4. 6.19 品川 4.650km 品川駅東口→報知新聞→港南5→品川駅東口が開通、乙とする
品96乙  H 8. 6.29 品川 1.820km JALビル竣工により品川駅東口~JALビルに変更
品96 H13. 4. 1 品川 *** 品川駅東口ターミナル開設により品川駅付近で経路変更
品96甲  H17. 3.28 品川 *** 土曜を全便運休とする
品96甲 H19. 3.26 品川 *** 平日の朝以外を運休とする

路線概要

atoz01_ページ_088_画像_0005  [品96甲]と[品96乙]の2つの路線から成り立っている。いずれも品川駅港南口と天王洲アイルとを結ぶが、それぞれ別の独立した路線となっている。
 [品96甲]は平日朝のみ運行。品川駅港南口を発車すると旧海岸通りを鮫洲方面へと進んでいく。
 テレビ東京のスタジオが見えると天王洲橋。交差点を左折し海岸通りを走り天王洲アイル交差点を左折し天王洲アイルに到着。ここで乗客が入れ替わり、バスは海岸通りを芝浦方向へ進んでいく。東京海洋大学品川キャンパスの敷地を左手に見つつ港南小学校前交差点を左折、そのままバスは直進し品川駅港南口に到着する。
 一方の[品96乙]は、天王洲アイルまでは[品96甲]を逆方向にトレースするが、天王洲アイルの停留所は海岸通り上ではなく、いったん敷地内に設けられたバスベイで客扱いを行う。歴史的経緯で、次が終点にもかかわらずこのバス停は接近案内つきのタイプを使っている。
 天王洲アイルを出発すると、交差点を直進して野村不動産天王洲ビルに設置された立派なバスベイへアプローチ。ここが終点のりんかい線天王洲アイル駅である。以前はJALビルという名前で、野村不動産天王洲ビルは日本航空本社ビルであった。詳しくは終点の章や歴史の項も参照のこと。

歴史

 バブル期の再開発によって完成した天王洲アイルへのアクセス路線として開業したのが始まりである。かつてはお洒落なスポットとしても有名で、現在もオフィスビルが並び、レストランやホテルも集まっている。当初は現在の[品96甲]のみで運行を開始した。経路は基本的に現在と変わっていない。
 次いで、平成4年6月に三菱商事・第一ホテル(当時)・宇部興産によりシーフォートスクエアが開き、モノレールの天王洲アイル駅の開業と同時に[品96乙]が運行を開始した。こちらは現在と経路が異なっており、品川駅から天王洲アイルまでは現在と同じだが、そこから品川埠頭に渡り、[品99](品川駅東口~品川埠頭)に沿って新幹線の車庫線沿いにヨットクラブや倉庫街を通り、港南大橋を渡って本線に合流するという循環となっていた。どちらも循環路線となるため、[品96乙]はシーフォートスクエア循環と名乗った。
 天王洲アイルから品川駅へは甲・乙で正反対の乗り場なのは不便ということか、平成8年に天王洲アイルの南側にJALビルが完成して[品96乙]は現在の経路に変更されて単純な往復路線となった。JALからの要請もあったようである。
 天王洲アイルはJR線の駅からは微妙に離れていることもあり、バスは盛況だったのだが、大きく影響を受けたのはりんかい線の開業である。平成13年3月にりんかい線が天王洲アイルまで延伸開業した時点では都心側の接続ではなかったため、大きな影響を受けなかった。この時は連絡交通として[品96]がその任を負い、[品96甲/乙]とりんかい線を天王洲アイルで乗り継ぐ専用定期を発売していたこともある。
 しかし、平成14年12月にりんかい線が大崎まで全通すると潮目が変わり、[品96甲]を中心に大きく本数を減らしていった。平成17年3月のダイヤ改正では[品96甲]は土曜運休となり、2年後の平成19年3月の改正では平日の朝を除き全便運休となり、大胆に削減された。
それ以外の時間帯は全て[品96乙]のみ運行されている。[品96乙]に関してはりんかい線開通前とさほど変わらない本数で、特に平日は昼でも10分間隔以内と利便性を保っているが、品川駅と直結して所要時間も短いことから支持されているのだろう。途中の港南四丁目辺りの再開発地帯の乗客も定着しているようだ。
 終点の章のJALビルの項でも述べたが、日本航空の経営が傾いた平成17年に日本航空は日本航空本社ビルを野村不動産系列の投資ファンドに650億円で売却した。平成22年にはビルに掲げられていたJALのロゴも撤去し、ビル名も野村不動産天王洲ビルとなった。これに伴い終点停留所名は「りんかい線天王洲アイル駅」となった。現在も本社所在地はこのビルだが、客層もJALが持っていた時代とは微妙に変わってきている。果たして今後はどうなるだろうか。

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