都営バス資料館

江東01

[江東01]

担当営業所

深川営業所

運行区間

系統 区間 距離 備考
潮見駅→木場2→潮見駅→辰巳駅→辰巳中央→潮見駅

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
江東01 H15.10.20 江東 潮見駅→木場2→潮見駅→辰巳団地→潮見駅を試験運行(H15.10.20~H16.1.19)
江東01 H17.11. 1 深川 潮見駅→木場2→潮見駅→辰巳団地→潮見駅が開通
江東01 H25. 9.30 深川 平野橋架け替えにより、木場一丁目付近で長期迂回
江東01 H27. 4. 1 深川 上記ルートの迂回完了、

江東区から委託を受けて運行しているコミュニティバスで、愛称は「しおかぜ」。潮見駅を起点に8の字のように循環する路線となっている。

路線概要

潮見駅を出発すると最初に木場方面(木場ルート)へ。バスは枝川方面へと進んでいくが、その経路は昔潮見駅に発着していた[東17]を彷彿とさせる。暁橋を渡ると目の前に見えてくるのがジェイアール東海パッセンジャーズの建物。東海道新幹線東京駅などで売られている弁当がここで作られている。
バスはそのまま直進し、枝川二丁目停留所。[業10]にも同名の停留所があるが、約50m程離れている。枝
川二丁目の次は木場一丁目。[しおかぜ]はコミュニティバスにしては停留所間隔が長く、この間の距離約900mで途中5カ所の交差点を通ることから、刻み時分は6分確保している。.
木場一丁目は、深川ギャザリア最寄り停留所である。深川ギャザリアはイトーヨーカドー木場店のほか映画館やレストラン、オフィスビルなどを含む複合施設であり、ここで下車する客が多いが、乗車客は少ない(後述)。バスは北上し永代通りへと曲がり木場二丁目に停車。地下鉄東西線木場駅への乗換も案内される。そして木場五丁目交差点を右折するが、交差点の手前にある木場駅前停留所には停車しない。停留所の場所から一気に右折レーンへ向かうには距離が無いと判断されたのだろうか。
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右折し三ツ目通りへ入ったバスは、木場六丁目ギャザリア前に停車する。こちらは乗車客が多い。イトーヨーカドーで買い物をしてから、永代通りをぐるっと回ってきたバスを捕まえるにはこちらの方が便利ということか。三ツ目通りを南下し、中央自動車学校の先で交差点を右折し塩崎荘停留所。その先の交差点で往路と合流し、来た道を戻るように潮見駅へと向かう。
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潮見駅でしばしの時間調整の後、続いて辰巳方面(辰巳ルート)へ向かう。東雲運河に逆S字型に架かる漣橋(さざなみばし)を渡り、辰巳の森海浜公園の中を走り抜けると港湾住宅。東京辰巳国際水泳場最寄り停留所でもある。停留所名ともなっている辰巳港湾住宅は港湾労働者の家族向けアパートであり、その1階にはローソンそっくりの「ポートストア」が入居している。このポートストアは、一般財団法人東京港湾福利厚生協会が運営しているもので、湾岸地区で10店舗ほどの売店をコンビニ各社のフランチャイズとして運営しつつ、各社のコンビニロゴに「ポートストア」と表記させている。一般的なコンビニ店と取扱品目が若干違ったりするようだ。
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辰巳の森公園前交差点の突き当たりを右折し辰巳駅方面へ。途中右側にはWOWOWの放送センタービルがあり、ここから放送を全国に衛星を使って送り出している。突き当たりを右折し三ツ目通りの側道へ。首都高速9号深川線もあるからか、この辺りの三つ目通りは辰巳団地との間に防音壁とグリーンベルトが設けられており、その間の側道にバス停がある。[錦13][門19]の項も参照。
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辰巳団地停留所の先で左折し、都営辰巳一丁目アパートの敷地内の通りに入る。左右に中層棟が建ち並ぶ中をゆっくりと走り抜けると今度は高層マンション群が立ち並ぶエリアへ。このエリアにも辰巳一丁目北停留所が設けられており、乗降の多い区間である。
辰巳一丁目交差点を直進し、漣橋南交差点で循環区間が終了し潮見駅へと戻る。潮見駅では若干停車し時間調整を行い、再び木場ルートとして運行を開始する。木場ルートから辰巳ルートへの連続乗車は可能だが、辰巳ルートから木場ルートへの連続乗車は、12時と16時の便だけができないようになっている。

路線の歴史

 現在の都営バスが受託運行する唯一のコミュニティバスである。平成13年度の江東区民世論調査で交通不便と感じる区民の割合が豊洲出張所管内で突出して高いという結果をふまえ、江東区は潮見エリアを中心に区民の生活支援を目的として運行を検証することになり、平成15年秋にコミュニティバスの試験運行を行った。潮見駅から木場駅・辰巳駅を回るルートで、ほぼ現在と同じルートである。100円運賃での運行となり、江東営業所の一般車が1時間に1本程度で運行にあたった。バスカード・一日乗車券・定期券・シルバーパスは使えない設定で、本格運行後も現金のみが利用可能となっている。専用回数券なども特に販売されていない。
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 試験運行後もアンケートでの住民期待度が高く、平成17年に区長が本格運行を表明、11月より本格運行を開始した。運行にあたっては江東区が専用のCNG仕様の小型車「リエッセ」を1輛購入し、都に運行を委託する形となった。
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運行に先立つ7月にはデザインコンテストが行われ、4案の中から「自由発想」としての江東区のD案が選ばれた。愛称は「しおかぜ」と命名され、クリーム色のボディに海と若洲をイメージした風景がイラストで盛り込まれた車体となった。
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 これ以来、橋の架け替えなどによる一時的な経路変更はいくつかあったものの、経路・時刻ともに基本的に開通当初から変わっていない。専用車が1輛のみで簡単に本数を増やせず、経路を長くするとその分運転間隔が伸びてしまうため、変えづらいということもあるのだろう。
 平成28年には交通事故で専用車が全損してしまい、当面は都営バスの一般車で代走することとなった。これまでも検査時などは一般大型車で代走が行われており、他地域のコミュニティバスで見られるような小型車でないと通れないような路地が経路に入っていないため、特に問題も起こらなかった。
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 江東区議会の議事録によれば、ピーク時の平成22年度は176人/日で、その後は一時的に減少したが、沿線住民の増加もあったのか平成28年度は175人/日に持ち直している。これをふまえて江東区は事業の継続を決定し、平成30年度に新たな専用車1輛を購入することを決定した。
 

江東区・協調主義

 1時間に1本程度というダイヤの拡充や、豊洲駅方面への延伸は運行開始初期から要望が出されているが、江東区は「バスの運行は運行事業者である東京都が担うべき」という立場を以前から堅持している。速やかに都営バスに移行するといった前提で事業を開始しており、コミュニティバスの運行でバッティングするところは都営バスが撤退・不便になることも考えられるため、コミュニティバスの新規検討よりも路線拡充について粘り強く区から交通局に要望するという立場は区議会などの議事録を見ても一貫している。
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 近年の[錦18](錦糸町駅~国際展示場駅)の拡充や[陽20](東陽町駅~東大島駅)、[錦13折返]の開設なども要望の結果のようで、江東区は都営バスと協調主義を取っていると言える。この辺りは、区によって方針がかなり異なっており、区議会や委員会の議事録を見比べてみるのも面白いだろう。

都営バスの代走

 しおかぜ専用車が検査等で離脱するときは、一般車に「しおかぜ」のマグネットをつけて代走が行われており、時には中央区購入のステッカーを貼ったH代CNGバスがこの系統に入る姿も見られた。平成28年の事故廃車以降は、自動車工場で専用のステッカーを作成し、ノンステップバス板の部分等に「しおかぜ」の表示を新たにつけ、エルガハイブリッドのX293が専用車化した。しおかぜの周囲の流れる線は寝台特急「あさかぜ」のモチーフを模したらしい。
 ただしこれは長く続かず、日野ハイブリッドバスのV297を専用車に差し替え、ラッピングを施し前面には垂れ幕をつけて走るようになった。運賃箱もICカード読み取り部分を外したしおかぜ専用のものにいったん変えられた。なお、平成29年春頃にV297のICカード読み取り機が復活したが、ラッピングの都合もあって引き続きしおかぜ限定車となっている。
平成30年秋には2代目の専用車が登場。江東区の観光キャラクター「ことみちゃん」があしらわれ、局番も「D513」と語呂合わせになっている。

tobus.jpとしおかぜ

しおかぜ用専用車にはバスロケーションシステム用発信器が設置されておらず、交通局の提供する運行案内「tobus.jp」では [江東01]の系統運行状況が存在するにもかかわらず無反応だった。
しかし無意味というわけではなく、時折現在位置情報が表示されることがあった。それは一般車による代走時で、一般車ならぱしっかり反応するため、本務車よりも代走の方が利用者にとっては便利だというのはなんともはや、であった。専用車の廃車により必ず反応するようになった。
2代目専用車も同様にtobus.jp用のバスロケが取り付けられていない。あくまで江東区所有のため、扱いが違うためだろうか。

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