都営バス資料館

臨海28

[臨海28]←一部[新小29]

担当営業所

江戸川営業所・臨海支所

運行区間

系統 区間 距離 備考
一之江橋西詰~一之江駅~葛西駅~堀江団地~葛西臨海公園駅 7.81km 江戸川
折1 一之江駅~葛西駅~堀江団地~葛西臨海公園駅 5.80km 江戸川
折2 長島町交差点→葛西駅→堀江団地→葛西臨海公園駅 江戸川
折3 葛西駅~堀江団地~葛西臨海公園駅 江戸川
一之江橋西詰~一之江駅~葛西駅~堀江団地~臨海車庫 江戸川
折4 一之江駅~葛西駅~堀江団地~臨海車庫 臨海・江戸川
折5 葛西駅~堀江団地~臨海車庫 臨海・江戸川
折6 葛西駅←堀江団地←東京ベ・マルシェ 臨海
折7 一之江駅~東小松川車庫 江戸川、平日のみ
折8 葛西駅~富士公園~コーシャハイム南葛西 臨海、平日のみ

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
臨海28甲 H 6. 3.31 臨海 7.810km 新小29を整理、一之江橋西詰~葛西臨海公園駅が開通
臨海28乙 H 6. 3.31 臨海 7.860km 出入庫を格上げ、一之江橋西詰~臨海車庫を開設、乙とする
臨海28丙 H 6. 3.31 臨海 *** 葛西臨海公園駅~なぎさニュータウンを開設、丙とする
臨海28丙 H11. 6.23 臨海 *** 葛西21の新設に伴い葛西臨海公園駅~なぎさニュータウンを廃止
臨海28出入 H13. 9. 3 臨海 *** 葛西駅~富士公園~コーシャハイム南葛西が開通
臨海28 H16. 3.29 江戸川 *** 江戸川に移管
葛西22出入 H16. 3.29 臨海 *** 臨海(はとバス委託)担当分(一之江駅・葛西駅~臨海車庫、葛西駅~富士公園~コーシャハイム南葛西)を[葛西22出入]とする
臨海28出入 H25. 4. 1 江戸川 *** [新小29出入]東小松川車庫~一之江駅を[臨海28出入]とする
臨海28乙 H26. 4. 1 臨海 *** [葛西22出入]を[臨海28乙]に編入

路線概要

atozv_504 京葉線、東西線、都営新宿線のそれぞれの駅を繋ぐ。起点の葛西臨海公園駅は平日の朝夕は通勤客の姿が多い一方、週末には葛西臨海公園はもとより隣駅の舞浜駅最寄りのテーマパークへ向かう乗客で賑わう。
これ以外には、臨海車庫を発着し各系統の出入庫として本数の多い[臨海28乙]、また枝系統で平日昼間のみ僅かに運転される一之江駅~東小松川車庫、葛西駅~コーシャハイム南葛西もそれぞれ[臨海28]を名乗るが、案内上は無番なので便宜的な所属と言える。
葛西臨海公園駅を出発すると、京葉線の高架に沿ってしばらく走る。沿道には椰子の木が植えられており、南国ムードと都営バスという異色の組み合わせを見ることができる。
駅を出て400mぐらい走っただろうか。バスは道なりに左へ曲がり、国道357号線との交差点を直進する。この交差点が環状七号線の終点である。起点である大田区平和島までは約53キロという道のりであるが、ほぼ全区間を路線バスでたどることが可能である。
この付近の環七は片側3~4車線と広く、同じ環七でも狭めの片側2車線区間が多い区部西側[王78]や[宿91]等が走る区間とは雰囲気がかなり異なる。
車内放送が「次は東京ベ・マルシェ前」とフランス語混じりの停留所名が流れる。この「東京ベ・マルシェ」とは、服飾関係企業をはじめとする各種企業の協同組合名である。フランス語で「湾・市場」の意味。ちなみにこの協同組合が運営するビルはBECビル。ウエブサイトによれば「東京都江戸川区にある東京ウォーターフロントの中心に位置するハイセンスでハイクオリティなインテリジェントビル」とのこと。
そして、この停留所のポールに振られたローマ字表記は、「TOKYO BAIE MARCHE」というフランス語と「TOKYO BE MARUSHE」が並んでいるのは都営バスらしいと言うべきか。ちなみに車内次停留所表記はフランス語の「TOKYO BAIE MARCHE MAE」。
堀江団地入口を過ぎた辺りから車窓にはマンショ___
ンなどが立ち並ぶ。道幅には余裕があるが、通行量は思いのほか多い。
葛西駅前に到着すると、乗客の半数が入れ替わり、さらに北上する。[臨海28甲]に並行して京成バスのシャトルセブンも運行されており、主要停留所のみに停車する急行となっているが、利用客は上手い具合に使い分けしているようだ。
長島町交差点で葛西橋通りを越える。シャトルセブンは陸橋を通るが、都営バスは停留所位置の都合上側道を走る。交差点を越えると太鼓橋のような急勾配の橋で新川を跨ぎ「古川親水公園」となる。環七上にある停留所は古川親水公園のイメージを重視した特別デザインのポールが設置されており、都営バスでも一二を争う大きさかつ豪華なバス停となっている。
かつては「バス停」内に旧型バスロケーションシステムも内蔵していたが、撤去されて現在はただのモニュメントとなり、通常の都営バス標準型の停留所ポールが併設されている。古川親水公園の次は西瑞江五丁目。瑞江駅からずいぶん離れたところで西瑞江という地名に不思議に思うかもしれないが、西瑞江の町域は環七から新中川を挟んで都営地下鉄新宿線瑞江駅付近までの細長いエリアに拡がっている。
この辺りからは環境対策でセンターラインには街路樹が植えられている。新大橋通りを越え右側に阿波銀行江戸川支店が見えてくると一之江駅前に到着である。
大半の便はここが終点であるが、朝夕の一部便はさらに環七を北上、首都高速7号小松川線をくぐると「一之江高速入口」。バス停名としてはなかなかユニークである。その先、大杉陸橋の側道に入ると終点の一之江橋西詰である。バスは一之江一丁目交差点の手前で陸橋下をUターンして折り返していく。
葛西臨海公園駅発着が[臨海28甲]なのに対し、臨海車庫発着は[臨海28乙]を名乗る。江戸川に加え、臨海担当便も数多く運行されている。
葛西駅方面から来ると、ベ・マルシェ前の交差点で[臨海28甲]と別れ右折する。景色は一変し、左側にトラックターミナル、右手に物流倉庫が建ち並ぶ。突き当たりの交差点を左折して数百メートル進むと終点の臨海車庫前。江戸川営業所所管便はここで終点であるが、臨海支所所属車が運行する便は更に一つ先の、臨海支所構内の臨海車庫が終点である。ちなみに始発については双方ともに構内から出発して路上にも停まるが。江戸川担当便は「臨海車庫前」に連続停車、臨海担当便は構内が「臨海車庫」、路上が「臨海車庫前」という扱いらしい。
都営バス唯一の直営と管理委託路線の共管路線だが、こういう所で違いがあるのだ。
これ以外の[臨海28]ファミリーも紹介しておこう。船堀駅からほど近い場所に位置する、東小松川車庫。ここから一之江駅行の路線が運行されているが、運行本数は平日昼間1往復のみであり、都営バスでも一二を争うレア系統である。
東小松川車庫を出発したバスは船堀街道へいったん出て船堀橋東詰交差点からは新大橋通りを東進。出庫路線で次運用に影響を及ぼさないためダイヤには余裕を持たせており、ノンビリと走って行く。
沿線にはマンションや戸建て住宅も増えているが、平日1本のみ、かつ接続駅が都心と反対側とあっては利用客の定着は望めないだろう。
葛西工業高校前交差点で環七へ左折すると、程なく一之江駅前に到着である。
 葛西駅~富士公園~コーシャハイムも[臨海28]ファミリーの一員で、こちらは臨海支所の担当となっている。平日のみ、申し訳程度の本数しか走らない富士公園経由の出入庫扱いの系統である。
葛西駅から葛西南高校入口の先を左折しこの系統の単独区間に入り、すぐに右折して富士公園の中を南下して行く。東葛西四丁目・富士公園前停留所は、独自経路上にあり「みんくるガイド」等にも記載されていない幻の停留所だ。道路の両側に1本ずつポールが立ち、ごく普通の途中停留所といった雰囲気だが、不思議なのはポールの行先表記。コーシャハイム南葛西行は標準スタイルの横書きなのだが、葛西駅行の方はなぜか縦書き表記。ローマ字も添えられているが、縦書きの脇に横向きに書かれているという、何とも不思議なスタイルをしている。
富士公園からは道なりに南下すると[葛西21]の経路に合流し南葛西会館となり、コーシャハイム南葛西で終点となる。終点到着後は臨海車庫まで回送していくようだ。

歴史

 昭和62年の臨海営業所開設時に、葛西駅発着の出入庫として葛西駅~臨海車庫が開業した。この時点の系統番号は[新小29]であった。当時の[新小29]は葛西駅~一之江橋西詰~大杉小学校~東新小岩四丁目が本線で、朝夕のみ葛西駅~一之江橋西詰の区間便が運転されていたが、同じ環七を走るからという理由だろうか。
 昭和63年12月に葛西臨海公園駅(・臨海車庫)~葛西駅・一之江駅が開業したが、これも[新小29乙]と名乗った。このとき葛西臨海公園駅~なぎさニュータウンも開業したが、これも[新小29]に含められた。平成2年には[新小29]本線が松江経由に変わった際にも葛西駅~一之江橋西詰の折返系統は残り、これが平成4年4月に[新小29乙]と統合し葛西臨海公園駅・臨海車庫~葛西駅・一之江駅・一之江橋西詰となったときも、方向幕の表示や案内は相変わらず全て[新小29]のままだった。本線以外は新小岩と全く関係ない系統だらけである。
 これらが整理されたのが平成6年3月のことであり、新小岩に行かず葛西地区を主として運行する系統が全て[臨海28]となった。[臨海28甲]が葛西臨海公園駅~一之江橋西詰、[臨海28乙]が臨海車庫~一之江橋西詰、[臨海28丙]が葛西臨海公園駅~コーシャハイム南葛西である。もっと細かく付番してもよかったように思うが[新小29]のままよりは明らかな改善である。
 この時点で、[臨海28甲]は朝夕のみ一之江橋西詰発着、それ以外の時間帯は一之江駅発着でラッシュ時に限り葛西臨海公園駅~葛西駅が加わるという今とほぼ変わらない構成となっている。[臨海28乙]は臨海車庫~一之江駅の運行が終日(毎時2~3本)設定されたほか、葛西駅~臨海車庫の間を他系統の出入庫のために多数走った。早朝のみ[臨海28甲]の出庫のために臨海車庫→一之江橋西詰も運行された。
 平成7年頃に、一之江駅発着は基本的に葛西臨海公園駅発着の[臨海28甲]に一本化され、[臨海28乙]臨海車庫~一之江駅の運行は朝夕に[臨海28甲]の出入庫_
atozv_519atozv_520 ▲[新小29丙]→[臨海28丙]の変遷
のために細々と走るのみとなった。一方で、[臨海28乙]臨海車庫~葛西駅については、他系統の出入庫ついでに営業する便と、本運用として葛西駅~臨海車庫のみを往復する運用が混ざっている。
 その後、[臨海28丙]が平成11年に[葛西21]の一部となったことにより、[臨海28]は葛西駅を中心に環七を走る系統群を意味するといえるようになった。その後の[臨海28甲乙]に関係ない枝線の開設については後の項を参照のこと。
 葛西駅発着の系統の多数が臨海所管だったため、[臨海28]の本数も出入庫を含んで非常に多くなっていたが、平成16年4月の臨海はとバス委託により大きく変化する。臨海所管だった葛西駅発着系統の多くが(新)江戸川に移管されて出入庫運用が大幅に減少したうえ、(新)臨海担当の臨海車庫~葛西駅・一之江駅はどういうわけか[葛西22出入]という番号になった。だが、(新)江戸川所管系統の運用の中には臨海車庫で休憩するものがあったほか、本運用として臨海車庫~葛西駅を往復する運用が(新)江戸川の所管で、これらは[臨海28乙]として運行された。同じ区間でありながら違う系統番号が走ることになってしまった。委託と直営が同一系統番号だとよくない事情でもあったのだろうか。
 この状態は10年続いたが、平成26年4月にようやく系統番号が再整理され、[葛西22出入]は全て[臨海28乙]となり、営業所にかかわらず番号が統一された。同時に葛西駅~臨海車庫のピストン運行が江戸川から臨海に移管されているが、休憩用の出入庫として江戸川の車が[臨海28乙]として葛西駅~臨海車庫を営業運行する運用は今も残る。ちなみに、同じようで臨海車のLED表示は[臨海28乙]臨海車庫で系統番号が白抜き表示、江戸川車は[臨海28]臨海車庫前と異なっている。
 [臨海28甲]の本数は平成10年代に増えていき、毎時4~5本を確保している。沿線のマンション開発等の人口増加もあるのだろう。平成19年度からは京成バスの環七シャトル(亀有駅・小岩駅~東京ディズニーリゾート)が並行し、急行運転もあってか好評を得て増便が続いているが、都営も[臨海28甲]の区間増発で対抗している

[臨海28]の枝系統たち

 [臨海28]を名乗った枝系統は上記以外にもある。
 一つは平成25年より[臨海28]シリーズに加わった一之江駅~東小松川車庫である。元々は[新小29出入]として平成13年に開通したもので、試験運行して平成12年に廃止された[船31](小岩駅~船堀駅)の新大橋通り上の休止停留所を活用して開通した。当初から平日のみ4往復と実用には適さないダイヤで、とりあえず走らせている感が強く、平成16年の江戸川移管後は方向幕表示も前面には[新小29]、側面は系統番号なしという適当な状態だった。これが、平成25年に[新小29]が臨海に移管された際に(新)江戸川所管で残り、番号も[臨海28]に変わった次第である。とりあえず適当な番号がないときの[臨海28]という法則は健在というべきか。しかし本数は平日1往復に減便され、存在意義がますます不明な系統となっている。現在は[臨海28]本線と組んで、例えば東小松川車庫から出庫したバスは一之江駅から[臨海28]の本線の運用に入っているようだ。
 もう一つは臨海担当の葛西駅~富士公園~コーシャハイム南葛西である。こちらも平成13年に開業したもので、将来的には東葛西を通る幹線の一部として計画されたようだが、今に至るまで平日昼間に数本のみが走るのみとなっている。平成16年からは臨海に移管されて[葛西22]ファミリーの一員となっていたが、方向幕は無番のため特に系統番号を意識する機会がない。環七と[葛西21]の狭間の南北道路だが他のバス停が近いところもあり、今後は何らか活用されるのだろうか。

長島町交差点発

 江戸川車庫からの出庫便は葛西駅から運用開始となるが、近年のダイヤ改正で始発便に限り長島町交差点始発の葛西臨海公園駅行きが誕生した。葛西駅の1つだけ手前ではあるが、本線と重なる区間は律儀に営業しようということだろうか。このために専用のLED表示も用意されているが、側面が微妙に違うだけとなっている。

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