都営バス資料館

×速01(快速バス)

[速01]

担当営業所

目黒支所

運行区間

系統 区間 距離 備考
東京駅南口→銀座4→フジテレビ→パレットタウン→銀座4→東京駅南口 22.310km 午前のみ
東京駅南口→銀座4→パレットタウン→フジテレビ→銀座4→東京駅南口 22.310km 午後のみ

年表

系統 年月日 営業所 距離 概要
速01 H10. 3. 3 目黒 9.000km 東京駅八重洲口~ホテル日航東京、東京ビッグサイトが開通(¥300)
速01 H10. 3.31 [港南] *** 港南分駐所の所管により港南所管となる
速01 H10. 7.21 [港南] 9.700km ホテル日航線をお台場海浜公園・フジテレビ・台場駅にも停車、経路変更
速01 H12. 4. 1 [港南] 22.310km 快速バスをリニューアルし、既存系統を廃止
速01 H12.12.12 [港南] *** 目黒の営業所→支所格下げにより、品川営業所港南分駐所となる
速01  H15. 4. 1 [港南] *** 東京駅南口~台場循環を廃止

路線概要

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 都営バスの新たな試みとして、平成10年から平成15年までの短い期間ではあるが運転されていたバス。ゆりかもめ・りんかい線だけではなく、新規需要を開拓すべく参入した路線で、レインボーブリッジを渡る現・[虹01]の開通の翌年に開通したものである。
 東京駅八重洲口からレインボーブリッジを経由してホテル日航東京まで走る毎日運行の便と、土休日のみ運行する東京ビッグサイトまでの便が存在した。東京駅八重洲口~東京ビッグサイトの運行経路は当時の臨時急行バスと同じく深川車庫・豊洲駅・佃大橋経由である。いずれもほぼノンストップでの運行だった。
 平成12年3月にリニューアルを行った後は東京駅南口発着に変更され、お台場地区の循環路線に一本化された。[都05](東京駅南口~晴海埠頭)等と同じように有楽町を経由して銀座まで出た後は、昭和通りを右折し、海岸通りを南下してレインボーブリッジを渡りお台場へ達する。なお、この区間は途中の銀座四丁目のみの停車だった。
 お台場は主要停留所と言いつつも多くの停留所に止まり、ゆりかもめと[虹01]に沿ってお台場海浜公園・フジテレビ・台場駅・船の科学館と回り、船の科学館で左折してパレットタウン前にショートカットした後、東京湾岸アンダーをくぐってレインボーブリッジへと戻っていった。
 なお、東京駅14時発まではフジテレビ先回り、14時以降はお台場地区の回り方が逆になる。フジテレビ~台場駅周辺をメインターゲットにしていたためだろう。

歴史

 旧・快速バスはお台場への新たな足としてスタートしたバスである。杉並営業所の都市新バス車[都03](新宿駅西口~晴海埠頭:当時)をリニューアルし、バス表面には虹のイラストをあしらった。運賃は300円の座席定員制だったのや、ホテルの構内を終点とした直行運行だったのも面白い。
 しかし通常車を改造したとはいえ300円という値段や、知名度が低いこともあって成績は今ひとつ。停留所を増やしたり、夏休みには観光車での運行も行なったが、抜本的な改善には至らなかった。さらにビッグサイト線は、催事時は東京駅~ビッグサイトの直通急行が運転されるため(しかもこちらは200円で随時運行)、空気輸送に近かった。
 これを改善すべく、平成12年4月に大幅なリニューアルを行い、他車庫で余っていた観光バスを用いて車をグレードアップする一方で、路線もフジテレビ・船の科学館・パレットタウンを循環する経路に変更。さらに東京駅のターミナルも八重洲口から丸の内南口に変更、銀座・有楽町に新たに停車し、銀座とお台場を直結という利点もアピールすることとなった。誕生日に乗車すれば運賃が無料などのPR作戦も効を奏したのか、それなりに好調のようであり、平成12年夏のダイヤ修正で金曜日のみ終バスが繰り下げられた。 [虹01][虹02]でもされた施策である。
 しかし、使っていた観光車はX代(平成3年度車)だったこともあり、都営バスでの寿命は近づいていた。平成14年にはりんかい線が全通したこともあってこれ以上の改善は見込まれないと判断したのか、平成15年春の改正でそのまま全線廃止となり、専用で使っていた観光車はそのまま除籍となってしまった。

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